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第二十八話『身延山』

231 名前:夏 ◆3Hrov3hfKI [] 投稿日:2006/07/23(日) 01:24:03 ID:/mY4RAS5O

第二十八話『身延山』
それは、小学校3年生の時の出来事でした。私の両親が離婚して母方に
付いて数ヶ月後、母は知り合いの女性に身延山に登山に行かないかと
誘われ、母、兄、私の家族3人はその女性の家族と一緒に生きました。
しかし、それは只の登山では無く新興宗教の修行の
為の登山だったのです。しかし当時の私はそんな事も知らず周りの子と
遊んだり、仲良くなった子から貰ったゼリービーンズを兄と一緒に食べ
不味いと言って隠れて吐き出したりと呑気にしていました。しかし、
その夜どうも眠れません。部屋に人の気配が1人分余分に有るのです。
眠ったら体に入られる、何となく思い起きていました。翌日は登山で、
本当は寝なければならないのですが起きていました。しかし、不覚にも
数分間眠ってしまったのです。起きた時猛烈に吐き気がしました。でも
容赦無く出発し、少し歩いた所で下痢になってしまいました。母と私は
宿泊先に戻る事に。私は麓のお寺の横でとうとう限界になり思いっ切り
吐いてしまいました。宿泊先では夢も見ない程深く眠りました。

232 名前:夏 ◆3Hrov3hfKI [] 投稿日:2006/07/23(日) 01:25:26 ID:/mY4RAS5O

起きた後も気持ち悪く、ヘロヘロです。登山から戻った兄が買って来て
くれた水晶付きの黄色いミサンガを付けたら、少しは楽になりました。
その内歩けるまでに回復し、近くのお店でかき氷を食べる事に。しかし
お店の前を戻って来た信者さん達がお経を唱えながら歩いているのを
見た途端に再び吐き気が、でも先程よりは酷く有りません。その後母に
「やめろ、俺を消すな。」と私がブツブツ呟いていたと言われましたが
記憶に無いのです。でも、その事をキッカケに私達家族は新興宗教に
入信させられずに済みました。今も考え事をする時等の私の頭の中には
何かが住んでいる感覚がしますが、もうあんな体験はしたく無いです。
「身延山」<終わり>
Last modified:2009/03/25 10:37:28
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