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650:37-270/ 無題

作品情報

作者37-270氏初出090602
題名無題

からんころん

「あら。キョン君。いらっしゃい」
スナックのママの朝倉さんだ。長い黒髪が美しい大和撫子的美人である。

「今日もお仕事お疲れさま♪」
朝倉の手から熱いおしぼりを受け取る。ふう。生き返る。
「何がいいかしら?」
そうだな。レミーでロックか?

「了解。レミー、レミーっと・・・・あれ?身体が動かない?」
朝倉の身体が固まっている。敵か?
彼女に対する脅威は無いはずだが、長年積み重ねた危険感知スキルが
俺にLV4を警告している。

「・・・まずはごはん」
長門がおにぎりを乗せたお皿を持っていた。
「空きっぱら。濃いお酒は厳禁。健康に留意すべき年齢・・・」

朝倉をにらめ付けながら、目の前のカウンターにお皿を置く。
こめかみに怒りマークを付けながら、俺にお茶を注ぐ朝倉が怖い。

・・・・・

「どうだ?最近は」
「さっぱりね。景気悪化があったそこにインフルエンザ。たまったものじゃないわ」
周りを見渡してみると客は俺一人な事に気づく。
「この店のインフルエンザに対する防御フィールドは完璧なのよ。お客さんどんどんいらっしゃてのに」
ぷんぷん怒っている朝倉だが、それは現代科学を超えている。逆にそんな宣伝する店はドン引きだろう。

「おにぎりごちそうさん」
長門が俺にしか分からない首肯を返す。
「じゃあ。お酒だして良いかしら?長門さん」
「・・・許可する」
ようやくレミーマルタンを口に出来る。荒く刻んだ氷がストレートのウイスキーをまろやかに
包んでいる。

「・・・・・・・美味い!」
「よかった!ふふふふん♪」
嬉しそうな朝倉の笑顔は本日最高のごちそうだ。

次のお酒はっと・・・気が付くと長門が隣に居る。
カウンターの上にはウィスキーのボトル群と水割りセットがある。
「ああ、また長門さん。ずるい。私も・・・」
瞬きしない内に、朝倉も俺の隣に座っていた。
同じく水割りセットがカウンターの上だ。

カウンターの上には二つのグラス・・・・

どちらを飲めば良いのやら。

Last modified:2009/08/12 05:07:12
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References:[新作収録ページ(一覧その7)] [作品集]