Create  Edit  Diff  トップページ  Index  Search  Changes  History  Source  RSS  wikifarm  Login

(ss)416

作品情報

作者4-565氏初出070128
題名とある〜委員長

とある 高校の一年五組   可憐な委員長が、男子と話をしている。 
良くある微笑ましい光景に見えるが、委員長が宇宙人ってのはそう無いはずだ。

「おはようっ」
教室に入る俺に元気な声が掛けられる。
窓から差し込む清々しい朝の光を浴びて、清楚な委員長が微笑んでいる。
俺は既にうんざりする坂道で、清々しい気持ちなんて吹っ飛んでる。
「あぁ、おはよう」
「朝から元気がないわね。もっとしゃきっとしたら?」
気だるさ満載の俺の返事に、朝倉は俺の顔をのぞき込んでくる。

ん?

なんだか今日の朝倉は、なぜだか雰囲気が違う。違和感がある、そんな感じだ。
俺は確信がないままに聞いてみる。

「朝倉。髪、すこし切ったのか?」
俺がそう言うと朝倉はぱっと前髪を押さえて頬を紅くする。
「え、うん。前髪をね…ちょっとだけ。 変かな?」
クラスの中でも少し大人っぽい雰囲気の美少女が、今日はほんの少し幼く見える。
おでこを出している童女の様な朝倉も、それはそれで可愛いがな。

「あっ もうっ。 気にしてるんだからね!」
朝倉は前髪を押さえている方とは反対の手を、叩くよ、とばかりに振り上げる。
俺はサッと後ろへ下がると、朝倉は逃げられたとばかりに拗ねた顔になる。
そう言いながらも幼顔の委員長は、なんだかうれしそうだ。
満更でもないんじゃないか?うれしそうじゃないか。と聞いた俺に、
そうね。と応えた美少女は、

「最初に気付いてくれたのが、あなただったから。」
朝倉は静かに微笑む。
そのあまりの可愛らしさに、俺が固まっていると
朝倉は俺の横へとまわり込み

「ほらっ、つかまえたっ 離さないんだから。」
そう言って無邪気な笑顔で、俺の手をつかんでいた。

Last modified:2007/01/29 22:42:41
Keyword(s):[とあるシリーズ]
References:[旧作一覧その5]