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離存性

キーワード離存性

定義

モノ離存性とは、モノ(実体・ウーシア)は、コトバ《思いこみ》から離れた場所にある。ということ

「離れて存するものであること(離存性)と《これ》を指し示しうるものであること(被指示性)とは最も主として実体(ウーシア)に属すると認められている」(『形而上学・上』p.232)

「偽とか真とかいうは、たとえば善は真であるとか悪はただちに偽であるとかいうように、自体そのものののうちに存することではなくて、ただ思想(ディアノイア)のうちにあるにすぎない。のみならず単純な概念や事物のなにであるかを示す実体概念については、その真偽は思想のうちにさえ存しない」(『形而上学・上』p.224)

『形而上学・上』p.366→p.176の注:

    1. 「離れて存する(コーリストン)」というのに、アリストテレスの語法では、大体二つの意味がある。その一つは「質料から離れて(抽象的に)存在する」の意、他は「それだけで独立に存在する」の意。そして後者は、多くの場合、質料と結合した《これ》なる具体的個物(tode ti)すなわち「他のいかなる主語の述語でもなく他のいかなる基体の属性でもない実体(独立の個物)」がそうした個物としてそれぞれ独立に存するとの意で言われるが、ここにあるように質料から離れて存しながら《これ》(tode)と指し示されうるもの(すなわち形相)の場合にも言われる。

『形而上学・下』p.295→p.134の注:

    1. ここでは「離れて存する」(choriston)という語が、昔の自然学者たちの説いた質料と結合した「独立の具体的個物」としての実体と、今日のプラトンなどの普遍的諸概念(諸エイドス)のように「それだけで独立に存在する」実体とに、ひとしく適用されている。・・「昔の人々」というのはソクラテス以前の自然学者たち、「今日の人々」というのはプラトンおよび一般に普遍的諸概念を離れて独立に存在する実体と解するイデア論者たち。

『形而上学・下』p.300→p.143の注:

    1. 離れて存するというのは、ここでは、すぐつぎにみられるように、様態(パトス、属性)や運動は、それの属する実体や、運動する当の実体なしには、実体と離れて存しえないのに対し、実体はそれらから離れてそれ自体で存する、の意。

区別

イデア実在論と離存性 http://www.nagaitosiya.com/b/ethische_dialektik.html

    1. 『純粋理性批判』においては、経験的統覚の不死の問題をエポケーしたまま、魂の実体性・単純性・同一性・非物質的離存性が超越論的統覚の述語であることが主張されるに留まったのだが、ここに至って初めてその理念は「純粋実践理性の要請」として、つまり道徳的行為の統制的原理として実在性が認められる。
  1. デカルトやカントは魂の離存性を否定している。つまり、魂を《コトバの世界》の中のモノイデアとして捕らえている。
  2. しかし、魂をイデアとして捉えるなら、魂は現実世界に対して何らの影響力を持たない、という結論になってしまう。(『形而上学』のどこか)。
  3. キリスト教の公式見解=イデア実在論=を採用せざるをえなかった、という事情が背景にあるのだろう。

「百聞は一見に如かず」と離存性

  1. 離存性というのは「百聞は一見に如かず」ということだね。

アリストテレスの「永遠的な不動な実体」(『形而上学・下』p.146)とは?

    1. その実体(エイドス)のうちに事物を転化させることの可能な或る原理が含まれているのでなかったなら、何の役にも立たない。

「離れて存しないモノ」とは?

何から離れて存するのか?

「xxというモノの定義」と離存性

  1. 定義は《思いこみ》である。
  2. 定義は、モノの類似性に注目して、その類似性の判断基準となった《思いこみ》、『xxの故に類似している』という《思いこみ》コトバにしたものである。
  3. 定義は、ひとつのコトバを他のコトバに置き換えたものに過ぎない。《コトバの世界》の中で循環しているだけである。
  4. 定義されたコトバを使って、「xxというモノ」というコトバで、何らかのモノを指し示すことができる。
  5. 指し示されたモノの中に定義や名前があるわけではない。指し示されたモノにとっては、定義や名前は、『指し示した』と思いこんでいるモノヒト)の内部の状態に過ぎない。
  6. 定義は《ヒトの群れ》の中での約束ごとである。定義を共有する《ヒトの群れ》においては、あるコトバを使うことによって、同一のモノを指し示すことが可能になる。複数の《ヒトの個体》が、同一の《思いこみ》をもってコトバを使うことによって、複数の《ヒトの個体》が同一の(もしくはその言葉で指し示されるべき同種の)モノを『指し示した』という《思いこみ》を持つことができるようになる。
  7. 被指示性の問題か・・。

意味の三角形離存性

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Last modified:2008/01/26 13:24:41
Keyword(s):
References:[《モノの世界》] [被指示性]