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自己言及

予備知識自己言及

cogito, ergo sum.」の「我はある(sum)」という命題は自己言及命題である。

たけ(tk)の用語としての《自己言及》は別項目。

説明

自己言及命題というのは、命題の中にその命題そのものを含んでいる命題を言う。

自己言及命題は論理学上のアポリア(難問)をもたらす。

自己言及命題の簡単な例は

「この文章は正しい」(肯定的自己言及

という文章である。「この文章は正しい」という文章が正しければ、もちろんこの文章は正しい。

ところが、「この文章は正しい」という文章が間違いであると考えてみよう。この文章が間違いであれば、「この文章は正しい」という文章は間違いなのである。

したがって、「この文章は正しい」という文章は、「正しい」というのも成り立つし、「間違いである」というのも成り立つ。

自己言及には肯定的自己言及と否定的自己言及とがある。上の例は肯定的自己言及の例である。これに対して否定的自己言及は次のようになる。

「この文章は間違いである」(否定的自己言及

の場合は、「この文章は間違いである」という文章が正しいのであれば、この文章は間違いである。「この文章は間違いである」という文章が間違いであるなら、この文章は正しいことになる。よって、「この文章は間違いである」という文章の真偽は真であれば偽となり、偽であれば真となる、というように循環してしまう。

論理学においてはこのアポリアを避けるために対象とする命題そのものを「真偽の判定が可能な命題」に限っている。

本稿との関係

cogito, ergo sum.」の「我はある(sum)」という命題は自己言及命題である。

自己言及命題は論理学上のアポリア(難問)をもたらすが故に、論理学においてはこのアポリアを避けるために対象とする命題そのものを「真偽の判定が可能な命題」に限ってしまう。

しかし、そのように限定すると、近代的知の原点たる「cogito, ergo sum.」そのものが論理的思考の対象外に追放されなければならなくなってしまうのである。

じっさい「cogito, ergo sum.」は論理的に証明されたものでもなく、論理的に真である命題でもない。この命題は、デカルトが直観において知った経験をコトバにした命題なのである。論理的命題ではなく直観的命題である。

デカルトは「全ての疑わしき命題を疑い、偽であると断定する」という方法的懐疑によって《混濁》の突入し、「我はある(sum)」という自己言及命題をもって、最初の解決とした。しかし、それは自己言及のパラドクスをもたらす疑わしき命題を真なりと思いこんだにしか過ぎない。そこで、それも捨てれば、再度の《混濁》に突入する。

* 「本稿は《混濁》自己言及である」?「本稿は《混濁》《混濁》自身を記述するものである」?「《混濁》から分離した《知りつつあるモノ》が知りえた《混濁》を、《混濁》の一部である《身体》が記述したモノである」?

* 《知りつつあるモノ》《混濁》の相互包含関係?

* 相互包含、《思いこみ》《モノの世界》との相互包含も間接的な自己言及関係。

* 無限ループ。システムはフリーズする。純粋な無限ループはシステムダウンをもたらすが、種々の処理が加わった無限ループは生命体的である。

* 自己改変プログラム。プログラム自体を変えていくようなプログラム。

* 生き物は自己言及存在である。

たけ(tk)思うに

主観的なるモノの不可言及性の原因は、自己言及の対象破壊効果にある。

  1. 意識にせよ、《我》にせよ、クオリアにせよ、それに眼差しを向けただけで、対象は変質してしまう。
  2. 眼差しを向けると、自己言及の次数があがってしまう。対象物が有する自己言及の次数もあがる。対象物の自己言及の次数が変われば、対象物が変質してしまう。

肯定的自己言及が真・偽の両方の値を持ち、否定的自己言及が真偽値を持たない、ということは「A**2>0」のとき「A」は「+√A」と「-√A」の二つの値をもち、「A**2<0」のとき、「A」が実数解を持たない、という関係に似ている。これに対する数学的な発展は、「虚数」解である。論理学においては「真偽」という実真偽値に対して、「虚」という「虚真偽値」を導入すれば、解決できる問題かもしれない。

ジャック天野曰く

「・・・」のクワイン化を、「「・・・」・・・」と定義する。 「のクワイン化は証明できない」のクワイン化は 「「のクワイン化は証明できない」のクワイン化は証明できない」 上はゲーデル命題であるが、自己言及になっている。

この変種である 「○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○  の3倍の文字数では定義できない数が存在する」 も証明できない。 なぜなら、これが証明できるとその数は、 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ の2倍の文字数で定義できてしまうからである。

しかしこれは自己言及ではない。

分類

  1. 0次自己言及世界世界の中の自己だけがあって認識者がない自己言及
  2. 1次自己言及世界の中の自己と認識者としての自己の自己言及
    1. 知りつつある自己=通常の認識者としての自己
    2. 知られつつある自己=世界の中の自己
  3. 2次自己言及:(2**2)個=4個の自己
    1. 知られつつある自己に知られつつある自己=自己言及されつつある自己
    2. 知られつつある自己を知りつつある自己=知りつつある自己
    3. 知りつつある自己に知られつつある自己=知られつつある自己
    4. 知りつつある自己を知りつつある自己=自己言及しつつある自己
  4. 高次自己言及:(2**N)個の自己
  5. ∞次自己言及世界の全ては自己言及である。発狂するよ・・。
  6. カオス自己言及。自己なんて、どーでもいーのだ。『在る』と思えば在る、『無い』と思えば無い。

3次自己言及:(2**3)個=8個の自己

    1. 自己言及されつつある自己に知られつつある自己=自己言及されつつある自己2
    2. 自己言及されつつある自己を知りつつある自己
    3. 知りつつある自己に知られつつある自己=知られつつある自己
    4. 知りつつある自己を知りつつある自己=自己言及しつつある自己1
    5. 知られつつある自己に知られつつある自己=自己言及されつつある自己1
    6. 知られつつある自己を知りつつある自己=知りつつある自己
    7. 自己言及しつつある自己に知られつつある自己
    8. 自己言及しつつある自己を知りつつある自己=自己言及しつつある自己2

4次自己言及:(2**4)個=16個の自己

    1. 自己言及されつつある自己を知りつつある自己に知られつつある自己=自己言及されつつある自己
    2. 自己言及されつつある自己を知りつつある自己を知りつつある自己=自己言及されつつある自己を自己言及的に知りつつある自己
    3. 自己言及しつつある自己に知られつつある自己に知られつつある自己=自己言及しつつある自己に自己言及的に知られつつある自己
    4. 自己言及しつつある自己に知られつつある自己を知りつつある自己=自己言及しつつある自己

5次自己言及:(2**5)個=32個の自己

    1. 自己言及されつつある自己を自己言及的に知りつつある自己に知られつつある自己=自己言及されつつある自己3??
    2. 自己言及されつつある自己を自己言及的に知りつつある自己を知りつつある自己=自己言及されつつある自己を自己言及的に知りつつある自己
    3. 自己言及しつつある自己に自己言及的に知られつつある自己に知られつつある自己=自己言及しつつある自己に自己言及的に知られつつある自己
    4. 自己言及しつつある自己に自己言及的に知られつつある自己を知りつつある自己=自己言及しつつある自己3??
  1. で打ち止めか?
  1. デッドロック
  2. 鍵箱の中の鍵
  3. 汝自身を知れ。も自己言及
  4. フィードバックも自己言及
  5. cogito, ergo sumも自己言及
  6. 無限ループ自己言及
  7. 反省も自己言及
  8. ハウリングは自己言及である。
  9. 自制、自制心は自己言及である。
  10. 自己言及命題
  11. 自己包含集合
  12. 対話は間接的な自己言及である。

《肉の塊》自己言及

  1. 《肉の塊》自己言及への欲求を持つ。

関連ページ

  1. 《モノの世界》を《コトバ》で説明することと自己言及
Last modified:2007/08/19 02:50:25
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