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環世界

予備知識環世界

定義

『生物から見た世界』(ユクスキュル/クリサート、岩波文庫、青943)

    1. 主体が知覚するものはすべてその知覚世界(Merkwelt)になり、作用するものはすべてその作用世界(Wirkwelt)になる・・知覚世界と作用世界が連れだって環世界(Umwelt)という一つの完結した全体を作り上げているのだ。p.7
    2. 環世界は動物そのものと同様に多様であり・・p.7
    3. マダニの)雌は交尾を終えると、八本肢を総動員して適当な潅木の枝先までよじのぼる。これは十分な高さから下を通りかかる小哺乳類の上に落ちるか、大型動物にこすりとられるかするためである。
    4. この目のない動物は、皮膚全体に分布する光覚を使ってその見張りやぐらへの道を見つける。この盲目で耳の聞こえない追いはぎは、嗅覚によって獲物の接近を知る。哺乳類の皮膚腺から漂い出る酪酸の匂いが、このダニにとっては見張り場から離れてそちらへ身を投げろという信号として働く。そこでダニは、鋭敏な温度感覚が教えてくれるなにか温かいものの上に落ちる。するとそこは獲物である温血動物の上で、あとは触覚によってなるべく毛のない場所を見つけて、獲物の皮膚組織に頭から食い込めばいい。こうしてダニは温かな血液をゆっくりと自分の体内に送り込む。
    5. 人工膜と血液以外の液体をもちいた実験で、マダニには味覚が一切ないことが分かった。膜に孔をあけたあとは、温度さえ適当ならばどんな液体でも受け入れるからである。
    6. ・・マダニがなにか冷たいものの上におちたとき落ちてしまった場合は、・・もう一度見張り場に登りなおさねばならない。p.13
    7. ダニを取り囲む豊かな世界は崩れ去り、重要なものとしてはわずな三つの知覚標識と三つの作用標識(酪酸:動物が発する酪酸への嗅覚→落下、温度:温血動物の上に落ちたことの判定、吸うべき液体であるかの判定、触覚→毛のない場所に移動して吸血)からなる貧弱な姿に、つまりダニの環世界に変わる。p.22

区別

タカウゴと《環世界

  1. 《他者からの思いこみ》《私》の《環世界》である。
  2. 《状況》と言ったほうがよい。

12因縁と環世界

  1. 無明の人々の無明から、無明の人々の、トラブルの原因となる《動き》が生じる。
  2. 無明の人々の《動き》から、無明の人々の《知った思いこみ》が生じる。
  3. 無明の人々の《知った思いこみ》から、無明の人々の《環世界》=主観的世界が生じる。
  4. 無明の人々の《環世界》から、無明の人々の《知りつつあるモノ》が生じる。
  5. 無明の人々の《知りつつあるモノ》から、無明の人々の《繋がり》が生じる。
  6. 無明の人々の《繋がり》から、無明の人々の感情が生じる。
  7. 無明の人々の感情から、無明の人々の《求める思いこみ》が生じる。
  8. 無明の人々の《求める思いこみ》から、無明の人々の執着が生じる。
  9. 無明の人々の執着から、無明の人々にとっての存在感が生じる。
  10. 無明の人々にとっての存在感から、無明の人々の人生への存在感が生じる。
  11. 無明の人々の人生への存在感から、生病老死の苦しみが生じる。

環世界と主観的状況

  1. 同じモノ? ○:知覚世界と作用世界循環で構成される世界環世界と呼ぶ。《動き》=作用=との《繋がり》における世界《状況》と呼び、《状況》の主観的反映を主観的状況と呼ぶ。なので、たぶん、同じモノ。×:。

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Last modified:2007/09/24 03:25:52
Keyword(s):
References:[《仮想実在》]