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『日本人の思惟方法』

引用文献『日本人の思惟方法』

定義

読書会

    1. 日本人の思惟方法のうち、かなり基本的なものとして目立つのは、生きるために与えられている環境世界ないし客観的諸条件をそのまま肯定してしまうことである。諸事象の存する現象世界をそのまま絶対者とみなし、現象をはなれた境地に絶対者を認めようとする立場を拒否するにいたる傾きがある。このような思惟方法にもとづいて成立した思惟形態は、明治以後の哲学者によって「現象即実在論」と呼ばれ、一時、世に喧伝されたが、その淵源はきわめて古いものである。p.13
    1. 古代日本人の神観の特徴は、ひろく庶物に霊性の存在することを信じるとともに、人間神以外の神々をも人格化し、さらに祖神化して意識し、ひいては神々の本体として人間神を認めようとするものである。神社の起源も・・そのもっとも簡単な原始的な形態は、山・川などの自然物につき、または森林・樹木・自然的の類に、神霊の降下を仰いで祭祀することであった。・・神籬(ひもろぎ)といい、磐境(しき)という原義もここにあるのである。・・『いづくにか神の宿ら影ならん。嶺も尾上も松杉も、山河海村野田、残る方なく神のます。御陰をうけて隔てなき、宮人多き往来哉』出雲大社神道の神主千家尊澄は、万有神教的な見解をもって神道の神をたたえた。
      1.    『神まさぬ 方はあらじな 荒汐の 
      2.      汐の八百重も 荒山中も』
    2.  仏教哲学もこのような思惟方法に基づいて受容され、消化された。p.14
    1. シナに伝わった唯識説には種々の系統があるが、日本人が究極の空の理法を強調する正観の唯識を受容せず、もっぱら現象面を強調する(道理世俗の立場にたつ)護法の唯識説のみを受容し研究したということも、日本人一般の思惟方法を何らかの連関があるのではなかろうか。p.14
  1. 中村元の方法論。外来物の受容における「選択」や「好み」が、日本人の思惟方法の現れであるとする。「」「」

Last modified:2006/06/11 13:12:10
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