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《思いこみを求める思いこみ》

キーワード《思いこみを求める思いこみ》

定義

区別

《ヒトのアニマ》《思いこみを求める思いこみ》

  1. 《ヒトのアニマ》の特徴は《思いこみを求める思いこみ》があることである。
  2. 《思いこみ》は、思考や記憶や認識のために有用な行動様式である。
  3. 《思いこみ》や思考は類人猿やイルカにもありそうだ。問題は、《思いこみ》を思考の手段としてでは無く、《思いこみ》そのものを《求める思いこみ》があるということだ。
  4. コトバによって《思いこみ》を操る能力がある、ということだろう。
  5. コトバによって、疑似的な認識(《知った思いこみ》)が生じるという問題だろう。コトバを聞いただけで分かったつもりになる、という困った現象があることだろう。
  6. 《思いこみのサル》。猿と人間とを区別するのは、《思いこみを求める思いこみ》が在る、ということだ。

《思いこみを求める思いこみ》ステレオタイプな思考様式。

  1. http://www.soc.toyo.ac.jp/~mikami/virtuallab/981002.html
    1. われわれはたいていの場合、見てから定義しないで、定義してから見る。外界の、大きくて、盛んで、騒がしい混沌状態の中から、すでにわれわれの文化がわれわれのために定義してくれているものを拾い上げる。そしてこうして拾い上げたものを、我々の文化によってステレオタイプ化されたかたちのままで知覚しがちである(pp.111-112)。
    2. なぜ人びとは環境イメージを構築するに際して、ステレオタイプを採用しがちなのだろうか?これに対して、リップマンはいくつかの解答を与えている。
      1. まず第一に、複雑な事態を認識したり、解釈する場合に、いちいち細部まで調べるのが煩雑であるために、すでにおなじみの認知パターンにあてはめることによって手間を省くことができるという「経済性」の原理があげられている(pp.122-123)。これは、現代の認知科学においても主張されており、妥当性の高い解釈といえる。
      2. 第二にあげられているのは、ステレオタイプを採用することによって、我々自身の社会的地位を防衛することができ、この世界にうまく適応することが容易になるという点である。
  2. 「カッツ・・によれば、心理的欲求の充足という観点からみると、態度は次の4つの機能を持っている。
      1. 適応機能:環境からの報酬を最大に、罰を最少にしたいという欲求を充足させるように態度は機能する。対象に対する態度は、対象から得た賞罰による満足・不満の程度によって規定されるが、この適応機能を通して、人間は、好ましい目標への接近、好ましくない目標からの回避という適応行動を促進させる。
      2. 自我防衛的機能:自我と対立する外的事実、内的衝動を否定・拒否する機能である。それらを受容・容認することが不安・内面的葛藤の原因となれば、この態度機能の働きでそれらから逃れようとする。適応機能が、外部の目標に対して生まれるのに対して、この機能は、個人の内部に発している特徴を持つ。
      3. 価値表現的機能:人間は、自己の中心的価値を積極的に表明し、自己イメージを明確にあらわしたいという欲求を持っている。態度は、この欲求を充足させるように機能する。意見の表明、集団への参加などを促進させる態度は、この種の心理的欲求を充足させるものである。
      4. 知識機能:人間は、外界からの情報を通して環境を理解したいという欲求を持つが、環境があまり複雑な場合には、態度が判断の基準、または準拠枠となって、環境理解のたすけをする、ステレオタイプとよばれるもの、この種の機能を果たす態度に他ならない。
    1. カッツは、上記の4機能によって、態度の形成・発展・受容の過程のダイナミックスを説明する・・」(p.260、7-17『心理学の基礎知識』
  3. アドルノの「権威主義的性格」
    1. 『心理学の基礎知識』p.274、7-28。
      1. 伝統的な因習に対する無批判的同調
      2. 権威と威光のあるものへの強迫的な屈従
      3. 弱者への攻撃性
      4. 内省を欠き、理想主義に対してはシニシズム
      5. 迷信とステレオタイプ
      6. 「力とタフネス」への信仰
      7. 破壊性へのイド・ドライブ
      8. 投射性の強い・主観的な環境認識
      9. 性に対する異常なまでに硬直した態度
  4. 「偏見・ステレオタイプ・レイベリング・差別の現象は、相互に重なりあい密接に連動しながら現代社会に浸透している。その一般的な問題点としてつぎの諸点が指摘できる。
    1.  第一に、これらは、個人と個人、個人と集団、集団と集団のコミュニケーションを妨げる。つまり、ディスコミュニケーションあるいは歪められたコミュニケーションの要因となる。そして、偏見やステレオタイプに気づかないでいることは、社会認識と自己認識を非〈反省〉的にしてしまう。
    2.  第二に、対象になった個人や集団が異議申し立てできないことが多い。セクハラにしても、あだ名にしても、抗議したところで「ジョーダンだよ、ジョーダン」と軽い遊びの気持ちであることを表明されると、抗議することがルール違反とみなされてしまう。あらかじめ異議申し立ての回路が閉ざされているのである▼19。
    3.  第三に、権力によって意図的に利用されることが多い。二十世紀初頭にドイツ社会が危機にひんしたとき反ユダヤ主義が高揚した。この潮流はナチスによって意図的に増幅され、毒ガスによる大量のユダヤ人殺人がおこなわれた。同じことが関東大震災時の朝鮮人虐殺にもみられる。後述するスケープゴートによる秩序の安定化が政治権力者によって謀られる。リップマンの指摘するように、これらの現象は基本的に保守的な性質をもち、それゆえ保守的な政治勢力に利用されやすいのである▼20。
    4.  第四に、これらの諸現象は基本的に閉鎖的な集団に内在かつ遍在する権力作用であり、成員のだれもが被害者にも加害者にも傍観者にもなりうる。いいかえれば、権力者による上からの強制によってもたらされるというより、人びとの関係性から導かれるものであり、だれもがそれに加担しうる。もともと類型化作用には、たえずこのような権力作用がつきまとうのである。
    5.  第五に、しばしば予言の自己成就のメカニズムが作動する▼21。そもそも「差異」から「差別」がうまれるのではなく、「差別」から「差異」が想定されるのであるが▼22、ひとたび「逸脱」の側に〈振り分け〉られてしまうと、アイデンティティの危機に適応するため、どんなに不当でもその社会的期待を受け入れざるをえない状況に追い込まれていく。「落ちこぼれ」「秀才」「非行少年」――呼ばれたものになっていくメカニズムが作動する。社会学者はこの現象を「予言の自己成就」と呼ぶが、犯罪・非行の文脈では「悪の劇化」(dramatization of evil)または「第二次逸脱」(secondary deviation)と呼んでいる。たとえば非行歴のある少年が悪者のレッテルを貼られたため就職などの合法的な再出発ができず、生きていくためにふたたび非合法な行為においこまれていくといった悪循環のプロセスをさす▼23。」(http://www.socius.jp/lec/20.html
  5. ヒトステレオタイプ《思いこみを求める思いこみ》を有する。
  6. 《知った思いこみを求める思いこみ》というべきか?

Last modified:2006/01/21 02:13:57
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