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超自殺者支援法

第二百二十話:”超自殺者支援法”

少し昔の新聞

「世界的に自殺者が増加。」
「テロ組織、自殺志願者を集めて大量自爆テロ!?」
「安楽死の合法化。各国で相次ぐ。」

今日が俺の一生を決める日になるのか。
そんなことを考えてる間に駅についた。
目的の場所はすぐに見つかった。総務省。
多分俺と同じ目的の人が先に建物の中に入って行く。俺も後に続いた。
受付はすでに列ができていた。ざっと50人くらいか。
思ってたのより少ない。まぁ、こういう場合の基準はわからなけど。
意外にも早く自分の順番がきた。
受付の女に持ってきた資料を渡す。
「新喪和也さんですね」
「はッ、はいそうでちゅ」
身分証明書をだしたら会場に向かう。
さっき、噛んだ。畜生。死にたい。

会場は痛んだカーペットに安そうな机とパイプ椅子だけの質素なもの。よく見ると、机は傷だらけで落書きもあった。パイプ椅子も傷口からスポンジがはみ出てる。
「学校から持ってきたのかな」
下手くそな女の裸の絵を見ると、そう思わずにはいられなかった。

しばらくたつと男が入ってきた。ハゲのメガネ。醜い顔だ。俺も人のこと言える顔じゃないが。
ハゲメガネは会場を見渡して頷くとしゃべり始めた。
「あなた達は運がいいですよ!ご存知の方も多いと思いますが、定員数が変わりました!試験はなしです!あなた達は全員合格です!」
いつの間にかさっきの受付の女が奥の扉を開けてた。
「皆さん、こちらへどうぞ。」
周りの奴らが無言で奥の部屋に向かう。定員数が変わったこと知らなかったのは俺だけみたいだ。

奥の部屋にはおじさんが一人で立っていた。本当におじさんという感じ。
八百屋で野菜売っててもおかしくない雰囲気だ。
部屋の作りは綺麗で椅子も革張りになってる。
全員が椅子に座るとおじさんは話しを始めた。

「あなた達は無事、合格されました。おめでとう。」
本当に嬉しそうに話す。息子が難関大学に合格したような話っぷりだ。
「さて、あなた達には超自殺者支援法が適応されます。つまり安楽死ですね。このまますぐに病院に行きたいでしょう。
ですが・・・あなた達には知る権利があります。えぇ、何でこんな法律ができたか気になるでしょう。
教えます。あなた達には知る権利がありますからね」

おじさんの話を遮って一人が病院に行きたいと頼んだがのらりくらりとかわされた。
おじさんは俺らに知る権利があるように私も、つまりおじさんにも話す権利があると思ってるみたいだ。
そして、俺らには知る義務があると。まぁ、それなりに興味あるし、そもそも、急ぐ理由もない。
俺の人生はもう決定したんだ。

「そもそもの始まりは急激な自殺者の増加ですね。あなた達が増えたんですよ沢山ね。
ですがねぇ、自殺者以上に爆発的な勢いで増えたものがあります。・・・人口ですよ。
人口が増えると困ります。えぇ、地球で作れる食料にも限界がありますからね。
増えすぎたんですよ人類は。」

おじさんは一息つくと話を続けた。

「増えすぎたら減らさないといけません。どうやって減らすか。戦争なんか起こせません。
なら勝手に死んでもらおう。人に自殺させるんですよ。えぇ。
統合失調症は何故起こるかご存知ですか?
ドーパミンの過剰によって起こります。
昔、ある国でドーパミンを過剰に分泌させるウイルスが発見されました。
それが広まって自殺者が増えたんです。
しかし、爆発的に人口が増加してる世界には好都合。
むしろ、積極的に利用しましょうってことでね。
もちろん、一部の人にはウイルスの抗体を予防接種しますけどね。
あなた達は・・・死んでも困りませんからねぇ。ふふふ。」

受付の女が扉を開けた。どうやら病院への通路らしい。
変な話を聞いて疲れた。さっさと病院に行きたい楽になりたい。それしか考えられなかった。

喪にも

可妙
な物語

作品情報

作者

出典

  • 第三夜[796-798]

あとがき

文才ないけど死ぬほど暇だから書いてみた。つまんない以前に読みにくくてごめん。

読み返すと試験とかいらないことに気付いた。

Last modified:2011/04/24 03:24:25
Keyword(s):
References:[第ニ百十一話〜第ニ百ニ十話]