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妄想交響曲

第三十五話:”妄想交響曲”

中世フランスのとある小村に4人の喪男、グロン、キッモス、ブタッチェ、ザーメンという男がいた。
彼らは同じ一人の村娘に恋をした。その娘は大変美人で優しく、キモい4人にも平等に接してくれた。
彼らはその娘を脳内彼女にし、夜な夜な脳内で辱める日々を送っていた。
さて、そんな村にもイギリスとの戦争の影が忍び寄り4人も東西南北それぞれの戦地へと赴くこととなった。
4人に待ち受けていた敵はイギリス軍だけではない、同じ部隊のイケ面達だった。
大変奇遇なことに4人は別々の戦地で全く同じあだ名で呼ばれた。『童貞』である。
そんな状況に4人が耐えかねたのもほぼ同時だった。「童貞だけど彼女くらいいるわ!」
この発言は彼らの首を絞める結果となった。イケ面達は面白がって彼らを質問攻めにした。
その度に4人は村の娘を脳内彼女として設定された童貞の言い訳、あるいは娘の妄想を語る事となった。
「彼女はちょっと男勝りなお姉さんタイプ」「彼女はすごく美人で、例えるなら女神、実際神に逢ってるらしい」
「彼女とは付き合ってんだけど処女」「めちゃ信仰深いから結婚するまでヤラせてくれないんだよね!」
童貞達の語る嘘彼女の話は瞬く間に部隊内に広がり、やがてそれを聞いた宿の主人から関係ない一般人にも広まった。
最初は面白がっていたイケ面達もどんどん加速する童貞のうそ臭い話に次第に腹が腹が立ち始めた。
「今時そんな女いるかよ?」「それなんてエロゲ?」「そいつ今度つれて来いよ!」「できねえだと?殺すぞ童貞野郎!」
所詮4人のあまりに現実離れした妄想は彼らのあだ名を『嘘吐き童貞』に変える効果しかなかった。
その一方で、4人の娘に対する妄想はついに国中を駆け巡り、ついに本人の耳に入ってしまう。しかし心底心の優しい女は実在した。
もとより純粋なその娘は、4人の男を嘘吐きにしたくないと思う一心で自分が動くことを決意したのだった。
「お前の彼女の名前なんていうんだよ?えw」
「ジャ、ジャンヌダルク・・・」
4人の妄想は、静かに歴史を動かし始めた。

作品情報

作者

出典

  • 第一夜[224]

あとがき

  • (投稿なし)
Last modified:2006/11/05 01:49:27
Keyword(s):
References:[第三十一話〜第四十話]