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喪罪

第二百七十八話:”喪罪”

東の方に独裁国家が誕生した。仮にA国とする。
A国の総統はより強い軍隊を、国家を作るためには何が必要か考えた。
「そうだ、国民全てが優秀な肉体と知性を持つ者であれば
我がA国はより強くなる。・・・その為には選別が必要だ」
こうして、総統は科学者に命じて、あるロボットを作らせた。

このロボットは、総統は最も嫌う惰弱な生物「喪男」を自動的に探知し
抹殺する。ひとたびスイッチを入れればこの国から惰弱な者共を一掃するだろう。
科学者と共に総統はスイッチを入れた。
「喪である事は罪なのだ。さあ、奴等を粛正せよ!」

ロボットは科学者を射殺した。
「素人童貞です。喪罪により死刑を言い渡します」
続いてロボットは総統を射殺した。
「ヅラです。喪罪により死刑を言い渡します」

「重度のロリコンです。喪罪により死刑を言い渡します」
「三日間同じパンツ穿いてます。喪罪により死刑を言い渡します」
「こないだアキバにいましたね?喪罪により死刑を言い渡します」

動き出したロボットは研究所の科学者達を射殺すると
外の世界に旅立った。喪男を一掃する為に。

ロボットは順調に喪男を粛正してまわった。
A国だけではない、近隣諸国の喪男達も彼の標的となった。
やがて、ロボットは世界全土の喪男を虐殺した。

続いて、ロボットは何の罪もない少年達を虐殺し始めた。
これを食い止めようと各国の軍隊が立ち上がった。
「喪男の友達は喪男です。喪罪により死刑を言い渡します」
あっという間に各国の軍隊は壊滅状態に陥った。
あまりの事態に立ち上がった勇気ある人々もロボットによって処刑された。

今や人類は一人しか残っていなかった。
廃墟と化した街を歩く少年。彼が人類最後の一人。
少年は行く宛もなく歩きながら考えた。
何故ロボットは僕たちを狙ったのだろう。
僕たちをロボットが狙って、それを止める為に世界中の大人達が死んだ。
親友のタケシもクラスメイト達もロボットにやられた。
「喪」の意味は良く分からないが、僕たちは小学生だった。
果たして小学生に何の罪があるんだろうか?

物音がして振り返ると、少年の後ろにロボットがいた。
少年は勇気を振り絞って、ロボットに問い掛けた。
「なんで僕たちを狙ったんだ?教えてくれないか?
僕たちは狙われるような事はしていないよ!」
ロボットは少年を念入りに射殺した。

「彼女いない歴=童貞歴=年齢。喪罪により死刑を言い渡します」
こうして全ての人類は喪罪によって死刑を言い渡され、滅亡した。

喪にも

可女少
な物語

作品情報

作者

出典

  • 第四夜[395-396]

あとがき

  • (投稿なし)
Last modified:2007/06/11 00:56:23
Keyword(s):
References:[第ニ百七十一話〜第ニ百八十話]