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世界の調和

第二百七十話:”世界の調和”

この世界のシナリオは全て決まっているはずだが、なぜか異常なことが起き始めているようだ。
異常な事態には修正が必要なのに、誰も直そうとしない。当然、俺も直していない。
ついこの前のことだが、俺は就職することになってしまった。
シナリオどうりに進んでいれば、俺はずっとニートでいるはずだったのに、なぜか採用されてしまった。
本当はニートで数年後自殺するはずのシナリオだった。
シナリオから外れたことは俺にとってはいいことなんだが、世界に深刻な打撃を与えることになってしまう。知ったことじゃない。
生きていくには何かを犠牲にしなければならない。
そう、放置だ。勝手にしろ。どちらにしろ終わりはくるんだ。
世界のことはどうでもいいが、一つだけだ。
俺の数少ない友人で二十八歳・年齢=彼女いない暦の喪男がいた。
そいつはあろうことか、告白されてしまった。
こんな世界好きじゃなかっただろうに、喪男は苦悩し世界を修正するために自殺した。
喪男が死んで喪男の存在はあまりにも大きかったことに俺は気づいた。
あいつの顔を見ていたら、優越感に浸れて、生きる希望を見出すことができた。
俺よりキモイやつはそういない。貴重な存在が消えたというわけだ。
あの糞女が一言ネタだったと言えばよかった。たった一言で死なずにすんだ。
もう駄目だ。悲しくなってきた。
喪男が少しばかり長引かせようとした世界だが、俺は終わりを早めてやるぜ。
……ん?ちょっとまて。よく考えると長引かせるのと縮めるのはどちらがいいのかわからなくなってきた。
わけがわからないが、喪男たちにとって貴重な存在がまた消えた。

喪にも

可女少
な物語

作品情報

作者

出典

  • 第四夜[325]

あとがき

  • (投稿なし)
Last modified:2007/04/29 05:32:08
Keyword(s):
References:[第ニ百六十一話〜第ニ百七十話]