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銀河鉄喪の夜

第二百六十六話:”銀河鉄喪の夜”

ある夜の話。
丘へ星を見に行った喪男は、頂上に鉄道が停まっているのを発見した。
電車好きという事もあり、近づいていくと扉が開いていたので中に入ってみた。
(使われなくなったんだろうか・・・?なんでこんな所に置いてあるんだ・・・?)
不思議に思っていたその時、突然扉が閉まって動き出した。
驚いた喪男は慌てて出ようとしたが扉は開かない。ふと窓の外を見ると空を飛んでいる。
喪男は恐怖のあまり座席に座って震えていた。

気付くと明かりが点いていて、前の車両から誰か入ってきた。
「地球から乗ってくるお客さんがいるとは、珍しい」
恐らく宇宙人だろう、格好からして車掌のようだ。
「あ・・・あの、この列車・・・」
「君もしかして知らずに乗り込んだのかい?・・・そうか・・・
この列車は銀河鉄喪っていう宇宙列車で星から星へ喪男を乗せて走るんだ」
「喪男を?」
「喪男が快適に旅行するために作られたんだ。どこの星でも可哀想な種だからね」
「あの、地球へはどうやって帰れば・・・」
「巡回軌道だから乗っていれば着くよ。地球時間で8時間ほどかかるけど」
そう言うと次の車両に行ってしまった。
(8時間かぁ、帰れるのは明け方だな・・・どうしよう)
家の事を考えていると次の星に着いたのか列車が止まった。
乗ってきたのは容姿や挙動の可笑しな宇宙人ばかりだったので、思わず噴き出しそうになるのを必死で抑えていると、自分も喪男だったことを思い出し深く反省した。
停まった星が発展した星だったのか大勢の宇宙人が乗ってきた。
しばらく眺めていると、その中に地球の喪男らしき人を見つけた。
向こうも気付いたのか話しかけてきたが、よく見ると地球人とは何処となく違った。
「地球の方なんて珍しいですね。旅行ですか?」
「いいえ、手違いで乗ってしまって・・・。あの・・・あなたも地球人ですか?」
「地球で暮らしていますが地球人ではないです。故郷の星が寿命を迎えたので移住したんですけど、わからない様に似た体形をした種族がいる星を探したところ地球がいいんじゃないかってことで」
「地球にも宇宙人がいるんですね・・・」
「はい、数えきれないくらい住んでいますよ。あっ、ではこの星に用事があるので失礼します」
この星も大都市があるのか、さっきの人を含めたくさんの宇宙人が下りていった。

(地球って宇宙人だらけだったのか・・・あまり知らない方がよかったかもなぁ)
喪男がそう思っていると、隣の席に小さな石があるのを発見した。
(さっきの人が忘れていったのかな?「イモキ星の石」・・・)
どうやら他星の土産のようなので、宇宙に来た記念に貰うことにした。
(あぁ、さすがに眠いな。少しだけ寝よう・・・)

喪男は女のうるさい声で目を覚ました。
「いい加減に起きなさい!何回起こしてると思ってるの!」
(母ちゃん?!・・・あれ?明るい・・・此処って・・・)
喪男がいたのは自分の家の自分の部屋。
(夢だったのか?・・・まあ、そりゃそうだよな)
「起きたの?そう言えば床に転がってた石、捨ててきたから。今度から変な物持ってこないでよ」
「・・・・・・・・・」

喪にも

可女少
な物語

作品情報

作者

出典

  • 第四夜[309]

あとがき

初めてなんでダメだと思います
すみませんorz

Last modified:2007/04/29 05:22:26
Keyword(s):
References:[第ニ百六十一話〜第ニ百七十話]