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SSスコーピオンたんエロゲED風

スコーピオンたんエロゲED風 - 名無しさん (2005-11-08 (火) 17:24:14)

最終章「背中遊戯」

「ふん、バカじゃないのアナタ。
 一度遊びで抱かせてあげたぐらいで勘違いしないでよ!
 あんなの通過儀礼よ、通過儀礼。
 なのに……そんな……そんな勘違いをされたら私も……勘違い……す……る……じゃない……」
 最後の方はもう、聞こえないほどか細い声で、顔を真っ赤にしながらスコーピオンたんは抗議する。
 お互いの気持ちはもう、分かりきってるくせに…
頭に来た、ホント、こいつの不器用さには頭来た!
「バカはどっちだよ!?勘違いでも何でもしろよ、全然かまわねぇっつってんだろ!
 人の話聞いてたのかよ!いいか?」
「俺は、お前が、好きなんだってばよ!」
 ちょっと恥ずかしいけどまぁ、コレぐらいストレートに言わないと伝わらないんだろうな。
 ……すると
「うっく…うぇ…うぇぇぇん!!」
 その場にへたり込み、みるみる涙で崩れるスコーピオンたん。
 胸を貸そうとするものの、こんな時まで弱みを見せるのがイヤなのか払いのけられる。
 しょうがないから俺も、背中を合わせたまま座り込んだ。
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 しばらくするずいぶん落ち着いたようで、彼女の嗚咽も止まった。
 あ、頭上げたな、感触が伝わる。
 そう思った瞬間唐突に。
「あ、そう言えばまだキスしてないわ!」
 彼女の一言。
「ぷっ、なんだそりゃ!」
 「笑わないでよ!私にとっては重要なのよ!」
 しかし、言われてみればそうだった。
 空気が読めてないと彼女が周りの女子に避けられ始めたのが一ヶ月前、
 心無い言葉のせいで処女なのが原因だと思い込み、自暴自棄になって俺に抱かれたのが先々週、
そのまま俺を避け続けた今週。
 そして俺が必死に追いかけ、やっと告白できた今……
 ここまでの過程で、まだ一度もキスをしてない。
あの時も誘われるまま、その……後ろからだったもんなぁ……
 どうしたもんかと考えていた時。
「じゃあせーので一緒に振り向いて…キス、しようか?」
 そんな少し格好をつけたいつもの彼女らしい提案……それを断る理由なんて当然俺には無く。
「異存は無いようね……いくわよ?」
 夕日はすでに沈み、バカみたいに背中をあわせたまま。
 それでも、その暖かさだけでどんな顔をしているかがわかった……
 重なるせーの、重なる唇。
 順番とか色々前後したけど。
 この瞬間から「彼女と俺」は「俺たち」になった。
 それを見ていた細い月は、心なしか微笑んでいるように見えた。

(エンディングテーマ演奏)

 あれから半年後、彼女は完全に堕落した。
 甘い快楽溺れてしまったのだ。
 いまもこうして……
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「それでは副会長、お先に失礼しまーす」
 ほかの役員が廊下から完全に去ったのを確認して、生徒会室の鍵を……閉める。
 そして彼女は息を荒げながら、かばんから用意していたものを取り出す。
「ふぅ、ふぅ……我慢できないのよ……いくわよ?覚悟しなさい……」
 それは長方形をした箱。
 その箱を開け、二本の棒で中身を器用に摘み上げると……
「はい、あ〜ん♪」
 眼前には美味そうなから揚げ。うん、きちんと手作りだね♪
 それにこの香り、にんにく醤油で丹念に下ごしらえしてるとみた!
 ……いや、そうじゃなくて。
「なぁ。正直、あ〜ん♪は恥ずかしくないか?」
「だれもいないし……それにあなたなら(ポッ)」
 (ポッ)ってなんスか、(ポッ)って。キャラ変わってますよ?
 そう、激動の仲直りからキスの末、二人はきちんと付き合うことになったのが2ヶ月前。
 現在、彼女はこの通りベッタベタのデッレデレである。
 オレとしては自慢したいところなんだが、どうしても彼女がNoと言う。
 未だ人前ではそっけないフリをするし、誰にも秘密なんだよなぁ…
優等生気質って難しい。
 ま、そんなところも可愛いよな、この副会長さんは。
 そんな思案をめぐらせていると
「私のこと、嫌いになった?」
 とか、目を潤ませながらのたまいやがる。
 こんな事言われて乗らないわけにいくか!
 しゃあねぇ……それこそ誰も見てないし、意を決して俺もベタベタするぜ!
「OK,問題ない。じゃあ、あ〜…ン?」
 ガチャ、ガラガラガラ
「カバン忘れちゃっ……た……って……て……」
 そうか、役員は全員スペアのキー持ってるんだっけ……見事にみられた。あ、しかも目が合った。
「!」
 お、スコーピオンたんとアルバレストたんもバッチリ目が合ったみたい。
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 いかんな、突発的な事故でオレはちと冷静になりすぎてる。
 もうすこし客観的に考え……
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 うわ、無理。
 恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!恥ずい!
「……ひぃぃぃぃ!」「……ひぃぃぃぃ!」「……ひぃぃぃぃ!」
 三者ともハモってまさに阿鼻叫喚。
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 その後、アルバレストたんはパニックのあまり密室での出来事を叫びながら全校中をかけ巡り、
土曜日、放課後の校舎は多数の負傷者を出す大騒ぎに。
 これが以降、学園に伝説として残る「血のツンデレ事件」のあらましであった。

 ---後日談になるが、コレがきっかけで彼女のお堅いイメージは払拭され友達もたくさん出来たらしい。
 でもそれはまた、別の話---

 問題はあと1年この伝説を背負ったまま、生活しなきゃいけないんだよな俺……
職員室でのお説教も終え、足は自然と屋上に。
「えへへ、調子に乗りすぎちゃったね。ちょっと反省かな?」
 そこには……先にお説教を終えていたスコーピオンたんがあの日、
おそらく俺の背中でしていたのと同じ表情で……立っていた。
 この笑顔が手に入ったことを考えれば……どんな噂があってもあと一年ぐらいなら
余裕でお釣りが来るかな。
 そのまま俺は、彼女を抱き締めた。

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Last modified:2005/11/13 21:50:41
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References:[SSまとめ(学園編)]