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971 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/07(水) 20:16:58

菊さまから合鍵を貰った翌日、仕事が終わり菊さまの家に向かった。
ふう。着いた。あー開けるの緊張するー!
菊さまの家には何度もお邪魔しているけれど、合鍵で開けると何かが違う。
ガチャッ
わ〜い!菊さまの部屋だー!本当に彼女って感じがして嬉しくて跳ね回った。
さてさて、ご飯は何にしよう?♪冷蔵庫を開けてみる。
・・・筑前煮にしよう!煮物で株をあげよう♪
先に米を炊き、味噌汁、和物を作る。
次は筑前煮!材料を切り、沸騰させて灰汁をとる。
こんなモノかな?後は煮詰めるだけ。美味しく出来ますように!
煮ている間に私は掃除機を掛け、床を水拭きをした。
「あー、疲れた!」
でも心地好い疲れ。好きな人の為に何かをするのはこんなに幸せな事なんだ。
早く菊さまの笑顔が見たい。
疲れたのでコップに水を入れ一休み。
ゴクゴク・・・あー美味しい!
ツルッガタッ
「あっ!」
私は手元が滑って水を溢してしまった。

972 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/07(水) 20:19:48

あー!ヤバイ!これ菊さまの大事な書類じゃない!
でも水だから乾かせば大丈夫か。
私はドライヤーのスイッチを入れ、書類に温風を当てた。
綺麗に乾きますように!
しかし、書類が段々真っ黒になってきた。
何で!?まさかこの紙・・・感熱紙!?
今時感熱紙って!感熱紙のバカヤロー!
仕事で使う大事な書類なのに。どうしよう・・・逃げるべき?
いや、正直に謝ろう。
ガチャッ
げっ!菊さまが帰ってきた!
「・・・○○来てるのかー?」
「き、菊さまお帰りなさい。」
「おー!○○ただいまー!」
菊さまは私を見ると凄く嬉しそうな笑顔で、私を抱き締めた。
「俺スッゲー嬉しいよ!」
菊さまがこんなに喜んでくれているのに。でも謝まらなければ。
「あ、あの菊さま・・・」
「・・・ん?何か焦げ臭いぞ?」
「あっ!火点けっぱなしだった!」
鍋を見てみると、もはや筑前煮と言えない、焦げ焦げの物体があった。

973 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/07(水) 20:21:41

「あー!焦げてるー!この鍋高かったのにー!」
「ごめんなさい!」
「・・・いいよ。誰でも失敗はするし。」
そう言って菊さまは優しく私の頭を撫でた。
「今日は何か出前でもとるか!」
菊さまはリビングに入った。
菊さまは部屋着に着替え出前のチラシを探し始めた。
早く謝らなければ・・・
「あの、菊さま・・・」
「あー!!!何だこれー!!!」
菊さまは私が謝る前に、真っ黒になった書類を見つけてしまった。
私は正直に全て話した。
「バカかお前!」
「感熱紙だなんて思わなくて・・・本当ごめんなさい。」
私は半泣きで謝った。
「仕事で使うのにどうしてくれるんだ! 勝手に人の家入って掃除して鍋も焦がすし!
お前こんな余計な事して、自分の事家庭的でいい女って思ってんのか!」
「勝手にって何ですか!合鍵渡して家事をしてくれって言ったの菊さまでしょ!」
「あ?合鍵貰ったからって彼女気取りするな!バカヤロコノヤロメェ!」
「彼女気取りって私は彼女でしょ!」
「んなわけねーだろ!お前みたいな顔も性格もブサイクで
人に迷惑掛ける奴彼女にするか!」

974 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/07(水) 20:22:52

「じゃあ何で合鍵渡したんですか!?」
「何となくだよ!」
「はぁ!?意味分かんないし!女の子はシャボン玉なんですよ!
そんな酷い事言ってると、フワリフワリと飛んでっちゃいますよ!」
「は?wお前の方が意味分かんねーしw」
「・・・そういえば菊さまって、白くて細くてペラペラに薄くて紙みたいですよねw
来世は感熱紙に生まれて熱で真っ黒になれば!w」
「あ?お前ふざけんな!」
菊さまは私の髪を引っ張り頬を殴った。
「イッターイ!酷い!お父さんに言い付けてやる!」
「あー、勝手にしろ!バカ女!」
私は合鍵を菊さまに投げ付け家から出ていった。
私が全て悪いのに何でこうなっちゃったんだろう?
菊さまが許してくれるまでひたすら謝れば良かった。
でももう遅いよね。・・・私素直になるって決めたんだった!
もう一度謝りにいこう!

975 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/07(水) 20:24:27

ピンポーン・・・ガチャッ
「何しにきたんだ!」
「・・・菊さまさっきはごめんなさい。どうか許して下さい。」
私は許してくれなければどうしようと不安で涙が出てきた。
「・・・もういいよ。」
「・・・こんな私を許してくれるんですか?」
「うん。・・・俺の方こそごめんな。書類が真っ黒になっててビックリしてさ。」
「書類・・・どうしよう。」
「また貰うからいいよ。」
「大丈夫なんですか?」
「うん。」
「良かったー!鍋も焦がしてごめんなさい。あれは弁償しますから。」
「いいよ。あれはお前が磨くんだ!」
「ぷっwぴかーるでですか?w」
「何笑ってんだ?」
「別に何でもないですよw」
「お前俺がぴかーるで歯磨いてるの思い出して笑ってんだろ!」
「あはははw違いますよw」
「じゃあ何で笑ってんだよ!やっぱり許さねぇ!」
「えー許して下さいよ菊さま!wあはははw笑いが止まらない!w」
982 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:08:14
煮物を焦がしてしまったので、菊さまは出前をとってくださいました。
「ご飯と味噌汁はあるんだよな。じゃあおかずだけ頼むぞ。」
そういうと菊さまは中華料理の店へ電話し始めました。
私は台所で、こげた鍋を洗っておりました。たわしで大方のこげを取り除き、
仕上げはピカールで磨きました。
「あっこれだけじゃ足りない。」
半分しかなかったピカールをまたたくまに使ってしまった私は菊さまを呼びました。
「菊さま〜!ピカールが足りません。」
「なんだと!お前それ全部使ったのか?」
「はい、いけませんでしたか?」
「まったく。無駄遣いするなよ。おれの大事なピカールを。」
そう言いながらも菊さまは棚から新しいピカールを出してくださいました。
「ちょっとずつ使えよ!」
「はい、わかりました。」
私は使い古しの歯ブラシに少しだけピカールを取り、磨きました。

983 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:15:42

30分ほど磨いておりますと、出前が届きました。
「おーい、もうそこらへんにして、食べようぜ。」
私はご飯と味噌汁、取り皿をリビングへ運びました。
「わー美味しそう。」
「さあ食べよう。いただきまーす!」
菊さまはお腹がすいてたみたいで、鳥のから揚げにかぶりつきました。
「菊さま、あまり慌てると喉に詰まりますよ。」
「うるさい!自由にたべさせろ。」
ニラレバ炒め、八宝菜、五目焼きそば、餃子をそれぞれがっつくように食べていく菊さま。
そんな菊さまを見ていて、少し下品に思えたけど、黙っていました。
私もさんざん鍋を磨いたのでお腹がすいておりました。
二人で食べるには多すぎるぐらいの量のおかずでしたが、私たち二人は黙々と食べ続けました。

984 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:21:57

「あーもうお腹いっぱいです。菊さままだ食べますか?」
「あー、俺もういいや。」
「じゃあ、タッパーにとって冷蔵庫に入れておきますね。明日のご飯にしてください。」
「うん。あっついでにお茶入れて。のどかわいた。」
「はい、今もってきます。」
私はさっき沸かしておいたほうじ茶を菊さまに出しました。
「あー、お茶飲んだら落ち着くなあ。」
「そうですね。」
私は出前のお皿や茶碗を洗わないといけないので、タッパーに残ったおかずを入れたり、
洗い物をしたりと、いそがしく動きました。
その間菊さまはテレビを見ておられました。
洗い物を終えた私は、仕事、夕方からの菊地邸での掃除、料理の失敗などでどっと疲れが
でてまいりました。
「菊さま、ちょっとよこにならせてくださいね。」
私はコタツに入り、横になりました。

985 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:27:47

「スースー・・・。」
秀規が振り向くと、彼女は静かな寝息をたてて眠っていた。
「おい、こたつで寝ると風邪ひくぞ!」
まったく聞こえていないようだった。
しばらく彼女の寝顔を見ていた秀規は、机に置いてあったスケッチブックと鉛筆を
持ってきて、彼女をスケッチし始めた。
彼女の愛らしい寝顔を瞼に焼き付けることはできるけど、なんとなく絵に描いて残して
おきたかった。絵は得意だからすぐ描ける。
真剣な表情で、集中してスケッチした。

986 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:38:58

30分ほどだろうか、つい寝入ってしまっった私は慌てて起きました。

「えー、今何時ですか?」
「今10時だよ。」
「あー、もう帰らなくちゃ、明日仕事あるし。」
「ああ、送っていくよ。」
「いいですよ。近いですから。あ、それなんですか?」
私はテープルにおいてあるスケッチブックが気になりました。
「ああ、これね。お前のその不細工な寝顔描いてたの。」
「えー、ひどいじゃないですか。そんなところ描かないでくださいよ。」
でも私はどんな絵か見てみたかったので見せてもらいました。
「わー、上手。私だ〜。」
私は不細工ながらも自分の寝ている表情を鏡で見ているようで、感激しました。
「菊さまこれどうするんですか?」
「これは不細工な女描く時の参考資料にする。」
「えーそんなー。資料にするぐらいなら私にください。」
「だめ。これは資料にする。以上!さあ、送るから帰れよ。明日早いんだろう?」
私は菊さまにせかされて帰り支度をしました。そして家まで送ってもらいました。
「じゃあ菊さまおやすみなさい。それと今日はごちそうさまでした。」
「まったく、お前の鍋焦がし騒動でとんだ散財だ!次はちゃんと料理修行してから来いよ。」
そう言うと菊さまは私を抱き寄せ、軽く優しくキスしてくださいました。
「菊さま、もっと強く抱きしめてください。」
「人が見てるかもしれないから、もうこの辺で帰るわ。じゃあな。おやすみ!」
菊さまは走って暗闇に消えていかれました。
もう!もっと強くて情熱的なキスしてほしかったのに。中途半端に眠ってしまった私は
すっかり目が冴えておりました。不完全燃焼で家に戻りました。

987 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/09(金) 22:48:02

星空を見ながら歩く秀規は、彼女のことを想っていた。
あの寝顔のスケッチ。本当は資料にするんじゃなくて、俺の宝物にするんだ・・・。
秀規は照れ隠しに資料にすると言っただけだった。本心は言えなかった。
家に戻ると、もう一度スケッチブックを開いた。
彼女が帰っても、これを見れば寂しくない。そうだこれからもいろんなあいつの表情を
描いていこう。心の中にはもちろん、紙の中にも彼女の姿を想い留めておきたい。
彼女が好きでしょうがないから。
秀規は風呂に入り、ベッドに入る前にスケッチをもう一度見た。
「おやすみ○○。愛してるよ。永遠に・・・。」
秀規は心地よい眠りについた。
Last modified:2007/02/10 11:04:22
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