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【永遠の】いつもここから菊地秀規【美白王子】 - モデル 第4章 Diff

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49 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 20:00:40

ピンポーン ピンポーン
秀規は逸る気持ちを抑えながら彼女の家のインターホンを鳴らした。

「はーい、どちら様ですか?」
「あのー菊地ですけど、○○さんいらっしゃいますか?」
「ああ、菊地さん、ちょっとお待ちくださいね。」
秀規はドキドキしながら○○が出てくるのを待った。

そのころ私はご飯を食べていて、母が玄関からもどってきてこう言った。
「菊地さんが来てくれたわよ。出てあげなさい。」
「えー、なんで来るんだろう。来られたって迷惑だって言ってよ!」
私は本当はとても気になっていたけど、わざとそう言った。

「そんなこと言わずに話ししてあげなさい。またきっと仲良くなれるわよ。」
「仲良くなる必要なんかないもん。」
「まったく強情な・・・。誰に似たのかしら。
菊地さんずーっと待たせるわけにはいかないから、何て言おうかしら・・・。」
そういうと、母は菊さまの元へ戻った。

すると母の悲鳴が聞こえた。


50 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 20:17:32

「ちょっと、○○早く来て〜!」
尋常な状況ではないことはすぐに分かった。
私は箸を置いて、玄関に駆けつけた。

そこには菊さまが倒れていた。
「一体どうしたの?菊さま、しっかりしてください!」
私は久しぶりに目の前に現れた菊さまを見て思わず菊さまをとっても心から心配していた。
菊さまを抱き起こすと、ものすごい顔が真っ赤になっていた。

「わー、熱があるみたい。お母さんどうしよう。」
「なんか、顔や首筋に発疹がすごくあるけど、
さっき顔見たときはそうでもなかったのに。」
「うわー、腕にもすごくできてるよ。どうしたんだろう?」
「とにかく病院につれていかなきゃあ。救急病院に連れて行こうか。
救急車呼んだほうがいいかしらね?」

「発疹で救急車よんでもいいのかなあ?
タクシー呼んで、夜間診療の病院へ連れて行くわ。」
母にタクシーを呼んでもらい、私は玄関に菊さまを寝かせたまま支度を整えました。

「菊さま、しっかりしてください!」
「うーん・・・。なんかすごく苦しい・・・。
あ、○○。お前に会えて嬉しい・・・。」
菊さまの消え入りそうな声を聞いて私は、
なぜもっと早く菊さまに対して素直になれなかったのかととても後悔しました。

菊さまがこんな健康状態になっていたとはつゆしらず、強情を張り通していたために、早く病気に気づいてあげられていたかもしれないのに・・・。



51 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 20:31:49

私は到着したタクシーになんとか菊さまを乗せ、病院へ急ぎました。
タクシーの中でも、菊さまはうなられていました。

「菊さま、大丈夫ですか?菊さま、なぜこんなことになられてしまったんだろう・・・。」
私は半泣き状態でした。
15分ほどして病院に到着しました。
運転手さんにも手伝ってもらって、病院の中に菊さまを運びました。

受付の人に事情を説明しました。
少し患者さんがいましたが、なんとかすぐに診てもらえることになりました。

「発疹がでているそうで、うわーこりゃすごいな。いつからですか?」
先生が言われました。
「菊さま、いつからですか?」
「あー、今日の・・・夕方ぐらいから・・・。」
「熱はかりましょう。」
熱を測ると、39度ありました。

「じゃあ点滴をしますから。1時間はかかりますので。」
「先生大丈夫なんでしょうか?」
「多分何かにあたったんじゃないかと思います。何か思い当たることは?」
「菊さまどうですか?」

「うーん、今朝揚げパン食べて、昼はとんかつ弁当食べて。それだけです・・・。」
「その前の日は?」
「夜寿司を食べました・・・。」
「うーん、魚の油か、揚げパンか、とんかつか、とにかく油と、
そのときの体調が悪く重なってこのような状態になられたと考えられます。
まあ、とにかく点滴して発疹を抑えましょう。」

菊さまはベッドに寝かされました。
もう発疹だらけの菊さまはそれは哀れでした。
私は菊さまのそばについて一生懸命心の中で早くよくなるように祈りました。



53 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 21:49:46

1時間ほどたち、点滴がはずれました。
「菊さま、気分はどうですか?」
「ああ、さっきよりはましかな。かゆみもひいたみたい。」
「あーあ良かった。先生、もう帰れますかね?」

「はい、クスリ出しときますから、受け取って帰ってくださいね。
それにしても、早く来てもらって良かった。もうちょっと遅かったら、
内臓や、器官に発疹ができて呼吸ができなくなって死ぬというケースもありますからね。
発疹を甘くみないように。油ものにも気をつけるように。」
「はい、ありがとうございます。」
私は菊さまを待合室の椅子に座らせて、会計を済ませ、タクシーに菊さまを乗せ、
一緒に帰りました。菊さまの家に到着しました。

「あっ、お母さんに一応電話しておこう。」
私は母に菊さまの状態を話しました。母は安心したようでした。
「看病してから帰るから。」
私は母に断りを入れ、ここ数日の罪ほろぼしの為、
菊さまが眠るまで看病することにしました。



54 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 21:57:23

「菊さま、下着を着替えましょう。あっ、その前に蒸しタオルで体ふきましょうか?」
「ああ、おねがい。」
菊さまは弱弱しく答えられました。

秀規は急な病になったおかげで、○○と仲直りできてよかったと思っていた。
○○に体を拭いてもらって、下着を着替えた。そしてパジャマに着替え、ベッドに入った。

「菊さま、クスリ飲みましょう。
なにか胃に入れたほうがいいから、ホットミルク作りますね。」
○○は甲斐甲斐しく動いてくれた。秀規はとても嬉しかった。
こんなに自分のことを心配してくれるのは、やっぱりこいつしかいない。
秀規はうっすらと涙を浮かべていた。



55 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/15(木) 22:04:43

「菊さま、ホットミルクできました。どうぞ、あっ涙が出てますよ。」
私はハンカチで涙をそっと拭いてあげた。
「なぜ泣くんですか?どっか痛いところでもあるんですか?」
「痛くないよ。でも心が痛むんだ。
お前のこと傷つけたのにお前は結局俺のこと許してくれたんだよね。
お前が優しさがとても胸に沁みる。」

菊さまは今弱ってるから、感傷的になられているのだろう。
でも、そういわれて悪い気はしない。
「菊さま、わたしこそ意地を張って菊さまを苦しませてしまってごめんなさい。」
そういうと、菊さまは私を抱き寄せた。そしてキスしてくれた。

ミルクの味がほんのりするキスは、私と菊さまをいっそう強く結びつけた。
「さあ、クスリのんで、早く寝ましょう。」
私は菊さまを寝かせて、冷たいタオルを絞っておでこに乗せた。
「ありがとう○○、おやすみ。」
菊さまはしばらくするとクスリのせいか、すやすやと眠りにつかれた。

私は菊さまの安心したような寝顔を確認してから、菊地邸を後にした。


60 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/16(金) 23:06:29

家に帰ると、母から菊さまが玄関で落としたと思われる手紙を受け取った。
読んでみた私は、なぜ菊さまが私を写生したか理解することができた。

菊さまが私のこと絵で残しておきたいと思うくらい愛してくれているということが
分かり、私は菊さまを今までで一番いとおしく思った。

次の日私はいつもより1時間早く起きて支度を済ませ、菊さまの家に向かった。
合鍵を使って中に入った。
菊さまはスヤスヤ寝ておられた。

私はおかゆの用意と、水分補給の為のポカリスエットを作り、
菊さまの替えの下着やパジャマを用意した。
私が動く音で目が覚めたらしい。

「あ、おはよう、来てくれたの?」
「はい、おはようございます。今から仕事に行かなければならないので、
あまり長居はできませんけど。」
「ありがとう、なんだかだいぶ熱下がった気がするんだけど。」
「計ってみますか?」
菊さまが熱を測られ、熱が平熱に戻ったようです。

「菊さま、土日はお仕事ですよね?」
「ああ、そうなんだ。」
「なんとか治してお仕事にいけるように今日はゆっくり休んでくださいね。」
「ありがとう。」
私は、菊さまに新しい下着とパジャマに着替えてもらった。

「菊さま食欲のほうはどうですか?」
「うん、少し空いてる。」
「じゃあ、おかゆを食べてください。それとポカリスエット作ってますので、
枕元においておきますね。」
「分かった。」

「じゃあ、私は仕事に行きますので、また、夕方きますね。いってきます。」
「いってらっしゃい。○○、早く帰ってきてね。」
菊さまは私に投げキッスしてくれた。


65 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/17(土) 19:37:35

菊さまは土曜日仕事にでかけられた。
ァンデーションでファンデーションで発疹の後を隠し、万全ではない調子でライブに出演された。

私は夕食を作って待っていた。
油物を控えた食事にした。
白身の煮魚にほうれん草の胡麻和え、大根の煮物、味噌汁、ご飯はやわらかめに炊いた。
それと、ベッドのシーツ。菊さまの汗で湿っぽくなっていた。
枕カバーやパジャマと共に洗濯した。そうこうするうちに菊さまが帰ってきた。

「ただいまー。」
「おかえりなさい。体調どうですか?」
「ああ、疲れた〜。」
菊さまは上着を脱がれ、ネクタイをはずしながらソファーに座り込んだ。

顔色の悪さはいつものことだけど、やっぱり元気なさそうだった。
「発疹だいぶひかれましたね。」
「ああ、でも完全じゃないみたい。お腹にも小さく残ってるから。
あっ、ご飯できてるの?たべようかな。」

「食欲ありますか?白身の魚、煮たんですけど大丈夫ですよね?」
「ああ、大丈夫だろう。食べるよ。」
そういうと、菊さまはうがい手洗いを済ませ、食事しはじめた。

「魚、美味しい。煮物も和え物もおいしい!でも味噌汁薄いな。」
しまった、つい家の味付けにしてしまった。
菊さまは濃い味付けでないと怒るんだった。
でも菊さまはそれ以上何も言わず黙々と食事をされた。

「うっかりしてました。次は濃い目に作ります。」
「いいよ、完璧な人間なんてこの世にいないから。」
菊さまはいつもだったら火がついたように怒るのに、
さすが弱っているだけあっておとなしい。
いっそのことずーっと体調悪いほうが喧嘩とかにならずに済むのかな?

でも元気の無い菊さまはやはり哀れなので、早く元気になって欲しいと思った。


66 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/17(土) 19:52:14

食事を済まされクスリを飲んだ菊さま。
「菊さまお風呂入りますか?」
「ああ、入るよ。でもたいぎー。」
「じゃあ、簡単に済ませて早くあがるようにしたら。」
「そうしようか、一応仕事したもんな。明日も仕事あるし。」

そういうと菊さまは風呂に入った。
私はその間に洗濯物を乾燥機にかけたり茶碗を洗ったりした。
しばらくして菊さまが風呂からあがられた。

「菊さま私そろそろ帰りますね。」
「えっ、もう帰るのか。」菊さまは少し残念そうに言われた。
私はかばんの中から小さな箱を取り出した。

「菊さま、遅くなりましたけど、これバレンタインのプレゼントです。」
「わー、ありがとう。」
菊さまはすぐ包みを開けられた。小さなハートのチョコが数粒入っている。
さっそく一粒食べられた。

「うん、美味しい。お前からはもらえないとあきらめてたんだ。だから余計嬉しい。」
「菊さまを病院に運んだ日、帰ってから菊さまのお手紙読みました。
私菊さまの本心が分かってとても嬉しかった。
だけど、もっと菊さまのこと分かってあげられたらこんなに喧嘩することも
なかったんだろうと反省しました。」

「もういいじゃん。喧嘩したからこそ俺たち絆が強くなったと思わないか?」
そういうと、菊さまは私を優しくだきしめてくださった。
私もそれに答えるように菊さまの背中に腕を回した。

痩せて頼りなく思える背中。だけど私にとってはとても愛しくて大切な体。
私たちは久しぶり熱く長いキスを交わした。