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【永遠の】いつもここから菊地秀規【美白王子】 - モデル 第3章 Diff

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38 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/13(火) 20:49:17

部屋に戻った秀規はしばらく真っ暗な部屋の中で、床に座り込んでいた。
どうすればいいんだろう。
こんなに愛しているのに、あいつにうま く気持ちを伝えることができなかった。
全然許してくれそうにも無い。無視されるのがこんなに辛いなんて思わなかった。

秀規は灯りをつけて、テレビをつけた。音が無かったら気が狂いそうだ。
悲しいけど、腹が減ってきたので、すき焼きを食べることにした。
でも、なんだかなあ。一人で食べるすき焼き、あまり美味しくなかった。

あいつと二人で食べれると当たり前のように思っていた自分が
とても浅はかだったことに気がつく。
あまり箸も進まないまま、食事を終え、風呂に入ることにした。
風呂の中で瞑想する秀規であった。


39 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/13(火) 22:05:27

湯船につかりながら考えた。
メールを送ってみようか。でも、無視されるかなあ。それとも電話?
やるだけやってみようか。それで、だめなら、手紙を書いてみようか?

手紙なら、お母さんに渡してもらえるからなんとかなるかもしれない。
よし、まず電話、メール、で、だめなら手紙にしよう。
秀規はそそくさと風呂からあがると、さっそくメールしはじめた。


40 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 20:55:36

「愛する○○へ
○○の嫌がることいっぱい言ってしまってごめんなさい。
本心で言ったのではないことを分かってほしい。
どうかもう一度話す機会をください。秀規より」
送信。




41 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 21:00:54

私の携帯が鳴った。
多分あの人からだろうと思った私は知らん顔で雑誌を読んでいた。
でも、すぐに気になってしまって落ち着かないので携帯を開いてみた。
メールが入ってた。

「へーえあの菊さまがごめんなさいだって。本当かしら。」
私はまだ菊さまへのわだかまりが消えていなかったので、
信じることができないでいた。
もうしばらくほっておこう。それでも私のこと追って来たらそのとき考えればいいや。

私は、菊さまへの返事を保留にすることにし、その日は眠りについた。


42 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 21:08:55

結局一晩中返事を待った秀規であったが、○○からの返事は無かった。
「やっぱり、相当怒ってるんだな。どうしようか。」
秀規は寝不足のまま、その日は仕事へ出かけた。

夕方、秀規の携帯が鳴った。
「もしかして、あいつから?もしもし・・・。」
「あっ、もしもし、俺だけど。」
それは親友のAからの電話だった。

「ああ、お前か、なんか用か?」
秀規はがっかりした声を出した。
「なんか俺からの電話じゃあ、がっかりみたいだけど、機嫌悪いの?」
「別に。」
「あのさー、今から寿司でも食べに行かないかなと思って。」
「ああ、寿司ねー、どうしようかな・・・・。」

「えー、行かないの?お前寿司好きじゃん?」
「うーん、どうしようかな。」
秀規は正直今、寿司どころではなかった。あっ!まてよ、こいつに相談してみようか。

「やっぱ行くわ、7時にいつものところで。」
秀規は電話を切った。


43 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 21:16:10

そのころ私は会社から帰宅中だった。
今日はバレンタインデー。
本当なら菊さまに何かプレゼントするはずだったんだろうけど、
今とてもそんな気にはなれなかった。

でも、地下街を歩いていると、お店からあふれんばかりのバレンタインデーの商品が見えると、
どうしても菊さまを思い出してしまった。

職場の人には同僚達と話し合って小さいチョコレートをプレゼントした。
菊さまにもプレゼントすれば喜んだんだろうか?でも素直になれない私。
とぼとぼと家へ帰った。

「ただいまー。」
「おかえり。きょうバレンタインだけど、
菊地さんになにかプレゼント買ってあるんじゃないの?」
お母さんがニコニコしながら聞いてきた。

「何も買ってないよ。別にバレンタインでもないでしょう。もう別れたようなもんだもん。」
「待ってらっしゃるんじゃないの?
何もないんなら、おこずかいあげるから買ってらっしゃい。」
お母さんが財布からお金を出そうとした。

「いいよ、余計なことしないで!」
わたしは母にも素直になれないまま、自分の部屋に閉じこもった。



44 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 22:05:56

午後7時きっかりに、秀規は行きつけのすし屋に到着した。
友人のAはもう来ていた。

「おっす!」
「ああ、元気?」
秀規は、いつ相談を切り出すか迷っていた。
「じゃあ、とりあえず俺はビール。秀規は?」
「俺、お茶でいいや。」
「じゃあ、適当に握ってください。」
お店にお任せにして、二人は喋り始めた。

「秀規、最近どう?」
「どうって別に。なんで?」
「いや、別に、タダ聞いてみただけ。ていうか聞きたいことあるんだけど・・・。」
Aが言いにくそうに口を開いた。

「何?」
「最近お前に女ができたんじゃないかって言う奴がいてさー。
俺はまさかって思ったんだけど、もしかして本当なのかなと思ったりして、
でもお前のことだから内緒にしてるのかなーと思ってさ。」
ドキッとした秀規は、例の相談を切り出してみることにした。

「実は、それ本当なんだよね。」
「・・・。えっ!マジで・・・。」
Aは驚いてあいた口がふさがらない状態になっていた。
「そんなに驚くこと無いじゃん。俺に女がいちゃあ悪いか?」
「いいや、いいけどさあ。お前ってよく女友達とかに難癖つけるタイプだから、
いやー、お前が納得するような女が現れたっていうのが信じられなくて。」

「実は最初はなんとも思ってなかったんだ・・・。」
秀規は○○との出会いから今日までのことを説明しはじめた。


45 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 22:16:29

そして、この度秀規の写生が元で彼女を怒らせてしまって
絶縁状態になっていることを話した。

「わー、お前らしいな。つい口が滑ったんだろう?」
「そうなんだ。本心じゃないのに、つい意地悪なこと言ってしまって・・・。」
「分かるよ、毒舌家のお前らしい行動だよな。」
「ねえ、どうすればいいと思う?」
「どうするって言われてもね。その女の人を俺が実際見たことないわけだし。」
秀規はそう言われて、こっそり彼女が寝ているところを撮った携帯の写真を見せた。

「うーん、寝てる顔じゃよくわかんないなあ。それに体が写ってないし・・・。」
「なんか良いアドバイスくれよ。お前だけが頼りなんだよ。」
秀規の今にも泣き出しそうな顔を見て、Aは考えた。
「結局、お前がなんで写生することになったかを正直に話すしかないんじゃないの?」

「やっぱり、そうか。でも話したら気持ち悪がられないかなあ、
それに恥ずかしいんだよね。本心を話すの。」
「そんなこといっても、それしかないじゃん。
恥ずかしさなんて一時のもんだろう。
逆に彼女に惚れ直される可能性の方が高いと思うけどな。
それでだめならいさぎよくあきらめるまでのことだね。」

「えー!あきらめるなんてできない!」
「じゃあ、勇気を出せよ。直接話さなきゃだめだ。なんとか会ってもらえないのか?」
「あいつの母親には優しく接してもらってるんだ。
でも取り次いでもらっても、あいつが絶対拒絶してる状態で、メールの返事もくれないし。」

「じゃあ、手紙を渡したらどう?母親にことずかってもらえよ。」
「見てくれなかったらどうしよう。」
「見てくれるほうに賭けるしかないよ。見てくれなかったらまたそのとき考えよう。」



46 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 22:22:08

秀規はたらふく寿司を食べ、友人と別れた。
コンビニに途中寄って、パンを買った。明日の朝食べるために。
今晩のうちに手紙を書いてしまおう。
「○○へ
お前にだまっていたけど、お前をスケッチさせてほしいと頼んだ理由。
それは、お前の眠ってる顔見たとき、一生この愛しい表情を残しておきたいと思って、
おもわずスケッチしたんだ。そしたら、他の表情も書き残したいと思うようになって。
お前と会えないときもそれを見たら元気になれるし、安心できるんだ。
なのに、お前になぜスケッチするのか聞かれたとき正直にこの気持ちいえなくて、
つい毒のある言葉で傷つけてしまってごめん。
どうぞ、おれのところに戻ってきてください。秀規 より。」


48 :名無しさん@板分割議論中 :2007/02/14(水) 22:28:17

秀規はここまで書いて安心して風呂に入った。

次の日、秀規は寝坊してしまった。慌てて仕事への支度をする秀規は、
昨日買ったパンを口に詰め込み、なんとかぎりぎりセーフで仕事場へ着いた。
「しまった、あいつの家に手紙届ける時間なかったな。しょうがない帰りに行こう。」
秀規は仕事しながらも手紙が気になってしょうがなかった。


やっと仕事が終わり、夜、秀規はくたくただったが、なんとか彼女の家へ向かっていた。
なんか夕方から妙にだるくなっていた。なんだろう、体が少し熱いきがする。
れになんだかそれになんだか体が痒くなっていた。秀規は地下鉄を降り、トイレに入った。
個室に入り、ズボンを下ろすと、腹に何かぶつぶつができている。

「えっ!どうしたんだろう。じんましんか?」
トイレから出て鏡を見ると、首筋にもなにかできていた。
なんだか急にかゆみが増してきたような気がする。
でもかまっていられないので、彼女の家へと急いだ。

このとき、秀規はまだ、大変なことになるとは思っていなかった。