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恋と結婚のルールズ

151 :名無しさん:2007/03/04(日) 17:32:08

 私は久々に親友の由香に会いました。
彼女とは元職場の同僚。今は彼女が転職して忙しくなり、私も菊さまとの付き合い
で忙しくメールや電話でのやりとりが主で、会うのは久しぶりでした。
「○○〜!」
「由香ちゃん!久しぶり!」
私達はそれぞれ仕事帰りで、由香が探してきた和食のお店で久しぶりの再会を祝いました。


お酒を飲み、ほんのり赤くなった私を見て由香が言いました。
「ねえ、なんか前より色っぽくなった気がするんだけど・・・。彼氏でもできた?」
「えー、変わらないよ。」
「うそー、なんか前より綺麗に見えるもん。何か隠してるでしょ。」
私は親友の彼女や、他の友人にも菊さまのことは内緒にしておりました。
いつかは分かってしまうことなのかもしれないけど、何か言ってはいけないような気がして
彼女にいつも秘密にしているのは正直心苦しかったのです。


彼女に話せば、菊さまとの付き合い方で良いアドバイスがもらえるのではないだろうか?
といつも思っていました。しかし、菊さまの了解なしに他の人に付き合いを喋っていいのだろうか
迷っているままの私でした。

152 :名無しさん:2007/03/04(日) 17:47:51

でも、彼女の勘はとても鋭いんです。ああ、隠しきれないだろうなと思った私は
菊さまのことを話すことにしました。


「実はね、彼氏できたんだけど普通の人じゃないんだ。」
「えっ?普通じゃないって仕事が?」
「ううん、仕事もなんだけど・・・なんていうか性格も・・・。」
「何やってる人?」
「芸人。」
「芸人?えー、芸能人ってこと?誰?」

「由香ちゃん、いつもここからって知ってる?」
「えーっと、あまり芸人分かんないんだよね。なにやるコンビ?」
「悲しい時〜とか、アルゴリズム体操とか・・・。」
「ああ!分かった分かった。なんか色がものすごく白い人いるよね。細くて。」
「その人なんだ。」


「えー!ああいうのがいいの?知らなかった。へえー。でもどうやって知り合ったの?」
「家がたまたま近所だったのが分かって道歩いてたら居たから、ファンですって声かけたの。」
「そうなんだ。えー、つきあってどれぐらい?」
「なんか彼女として見てくれだしたのが最近だから、よくわかんないんだけど、4、5ヶ月かな?」
「へえ、うまくいってるんだね。よかったじゃん。」
「でも変人なんだよね。それに怒りっぽいし我がままだし・・・。」

「へえー、振り回されてるの?」
「うん、いつもね。でもお互い様だろバカヤロウコノヤロウメ!って怒られるけどね。」
「へえ、バカヤロウコノヤロウメって言うんだ。おもしろー。」

153 :名無しさん:2007/03/04(日) 18:14:38

「でも、なんだか幸せそうね。」
「そうかな?何も変わってないと思うけど。」
「そんなことないよ、綺麗になってるよ。いいなー。」
「由香ちゃん、彼とどうなってるの?」

「ああ、まあなんとかうまくいってるよw」
「ねえ、なんか隠してない?」
「w実はね、この間婚約したんだ!」
「えー!そうなんだ、もうどれぐらいになるっけ?」
「2年かな。」
そういうと由香は鞄から本を取り出しました。

154 :名無しさん:2007/03/04(日) 18:23:38

「何それ?」
「これ、恋と結婚のルールズっていう本なんだけど、実は私これで彼とうまく
 いったんだ。」
「えー、本のとおりにやったってわけ?」

「そう、これ職場の友達から教えてもらったんだけど私も最初は半信半疑だったんだ。
 だって、女の方から声をかけるなとか、デートに誘うな、メール電話もするなって書いてるんだもん。」
「えー、私全部やってるよ。だめなの?」
「そうなの。例えデートに男の人から誘われて、そうねえほら、土曜日暇?って聞かれるじゃない。
 それが前日の金曜日に言われたとするじゃない。それだと断らないといけないのよ。」

「なんで?暇でスケジュール空いてたら喜んで行くもんじゃないの?」
「だめなの。そういう時はたとえ暇だとしても忙しいふりをしなきゃいけないの。
 だから、その日は用事があるって答えなきゃいけないのよ。」
「えーなんでそんな面倒なことするの?」
「そうすることで、ああこの人は忙しい人なんだってミステリアスな部分を見せて、
 男の人がますますデートに誘いたくなるような状態にもっていけるのよ。」

155 :名無しさん:2007/03/04(日) 18:33:11

私は納得いかなかったが、由香がそれでうまくいったというのだから一度詳しく
読んでみようと思った。
だって、その本が言ってることと逆のことばかりしてるからとても不安になってきたのだ。
さっそくその夜から本を読み始めた。
読み進んでいくうちに目から鱗がおちるような状態だった。

私が菊さまに最初に声をかけたから、知り合うことができたわけだけど、だから菊さまの心が
しばらくよく分からなかったと今納得した。
菊さまは最初はわたしのこと物扱いだったもんな。 今では少し大切にしてくれてるけど・・・。ああ読めば読むほど自分が男心を無視した行動を とっていたことが分かってきた。


男のほうから追いかけてもらう状態じゃないと、本当に幸せにはなれないんだ・・・。 私はその夜今までの行動をすごく反省し、眠りに就いた。

156 :名無しさん:2007/03/04(日) 19:42:36

 翌朝目覚めると菊さまからメールが届いていた。
「今日の夜会いたいんだけど、どう?」
はい、会いましょう!ってメールしようとして慌てて思い直した。
すぐ返事して暇だと思われたらいけないんだった。

すぐなびく女だと軽く見られてしまう。今更遅いのかもしれないけど、
軽く見られないようにしていかなければならない。
そう思い直した私はこのメールをほっておくことにした。

157 :名無しさん:2007/03/04(日) 19:45:51

秀規は○○に送ったメールの返事を待っていた。
今日は秀規は休み。だから彼女が仕事終わってから会いたかった。
でもメールの返事が待てど暮らせど送られてこない。

一体どうしたんだろう?いつもならすぐ返事くれるのに・・・。
秀規はおかしいな?とおもいつつも昼には返事くるだろうとふんで、
買い物に出かけた。

158 :名無しさん:2007/03/04(日) 19:54:03

「すみません、ひな祭りをイメージした花束ってできますか?」
「おいくらぐらいの予算でしょうか?」
「5000円でお願いします。」
秀規は花屋に来ていた。
もちろん○○に贈る為に買いに来た。

ここ最近あいつには迷惑かけっぱなしだったから、ひな祭りにかこつけて
お礼代わりに花束を贈ろうと思いついたのだ。
うすいオレンジやピンクの花、ところどころに青もちりばめ、沢山のカスミソウをあしらって
かわいいリボンをつけてもらって秀規は満足だった。

「これであいつもきっと喜ぶだろう。」
それにしても返事が来ない。どうしたんだろう?
秀規は家に帰り、読書しながら待った。

近所で犬の鳴く声がする。
ぽかぽか陽気で心地よい昼下がり。
秀規は彼女のことがきにかかりながら、そのうちうとうとし始めた。

159 :名無しさん:2007/03/04(日) 19:58:53

 私は結局夕方になってもメールの返事をしなかった。
仕事しながらも菊さまに本当は会いたい気持ちがこみ上げてしょうがなかった。
だけどルールズを実践して幸せになりたい。菊さまに心から大切にされるように
なりたい。その一心で心を鬼にした。

家に帰り、私はけっこうぐったり疲れていた。
母がひな祭りだからと言ってちらし寿司を用意してくれていた。

「たくさんできたから、菊地さんにもってってあげたら?」
いつもだったらすぐそうするんだけど、わたしは母に言った。
「いいよ、多分ちらし寿司なんて安っぽいもの食べないよ。
 それに私疲れてるから持って行くのたいぎい。」

私はわざと寿司を持っていくことを拒否した。本当は食べさせてあげたくてしょうがないのに。

160 :名無しさん:2007/03/04(日) 20:06:36

秀規は夕方昼寝から目が覚めた。
あいつからのメール・・・。まだない。
どうしたんだろうもう送ってから12時間以上たっている。

こんなの初めてだ。どうしたんだろう?なにかあったのか?
秀規は心配になって電話することにした。

pipipipipi・・・・。
私の携帯が鳴っている。もしかして・・・。やっぱり菊さま。
本当は電話とりたくてしかたない。話したい。菊さまの声が聞きたい。
でもぐっと我慢した私はその電話を無視した。

161 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:07:44

その後も何度も何度も電話がかかってきた。だけど私は出なかった。
菊さまのこと本当は気になってしょうがないから、風呂に入り、上がってからも
音楽を部屋中に鳴らし、気を紛らわせた。

午後8時、秀規は痺れを切らしていた。
「せっかく買った花がしおれてしまう。」
思い立った秀規は直接彼女の家へ行くことにした。
彼女の家の窓を見ると灯りがついていた。

家族はいるけど、本人は居ないのか?
秀規はインターホンを押した。

「はーい、どなたですか?」
彼女のお母さんだ。
「夜分遅くにすみません。菊地です。○○さんいらっしゃいますか?」
するとドアが開いた。

「まあ、菊地さんこんばんは。」
「こんばんは。いらっしゃいますか?」
「ちょっとまってね。」
秀規は○○がでてくるのを待った。

162 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:18:41

「○○、菊地さんがいらっしゃったわよ。」
お母さんの声がした。
うわー、なんで来たんだろう。居留守してるのが全部ばれるじゃんか。

「ちょっと、○○、出てきなさい。寝たの?」
私は音楽つけっぱなしで寝てるふりをした。
お母さんが部屋に入ってきた。

「まあ、うるさい音楽。こんな時間に寝てるの?」
お母さんが私を揺り起こした。
仕方ないので目を覚ました。

「どうしたの?」
「菊地さんが来てらっしゃるわよ。」
「何しに来たの?」
「わからないけど、あがってもらったら?せっかくきてくれたんだから。
 ああ、お寿司食べてもらおうか。どうせ余ってるし。」

おかあさんに口裏をあわせてもらおうかと思ったけど、さっさと玄関の方へ
行ってしまった。
ああ、計画が台無し。なんて言い訳しようか。
そうこうするうちに菊さまが私の前に姿を現した。

163 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:26:16

「き、菊さま・・・。」
私はなんて言えばいいのか考えが思いつかない。

「お前今日メールしたの見てないの?」
「えーっと、そうでしたっけ?いつですか?」
「朝早くしたんだけど。あとさっき何回も電話したんだけどどうしたんだ?」
「あ、今日すごく疲れてたんで。寝てたんですよね。気がつかなかった・・・。」
「なにかあったのかと思ったよ。いつもすぐ返事くれるのにくれないからどうしたのかと
 おもったぜ。まったく心配させやがって、ほら、これ、くれてやるよ!」

吐き捨てるようにまくし立てながら菊さまは私に花束を差し出した。

「うわー、ありがとうございます。きれいな花。どうしたんですか?」
菊さまが花をくれるなんて、いったいどうしてなんだろう?
でも私はすごく嬉しかった。素直にそう思えた。

「いろいろ最近世話になったから。」
菊さまは少し照れてた。かわいいと思った。
私はすぐにでも菊さまに抱きつきたい衝動にかられたけど、ぐっと我慢した。

菊さまが床に座られたので、私は追い返すわけにもいかず、台所からちらし寿司と
お茶を運んだ。

164 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:31:17

「菊さま、お食事すんでないんだったらどうぞ。」
「ああ、腹へってしょうがなかったんだ。本当はお前とどこか食事に行くか
 俺の家で出前でもとろうかと思ってたんだ。いただきまーす。」
寿司にぱくつく秀規は、持ってきた手提げからビデオを取り出した。

「これ一緒にみようぜ。おもしろいから。」
「わかりました。」
私はビデオをセットした。もういい加減眠たかったけど、ビデオ見るってことは
当分まだ帰らないつもりだ。まったく迷惑な人だなと思った。

だけど、あんな豪華な花もらってるし、文句も言えない。
しばらくして映像がでてきたけど、なんか様子がおかしい。
裸の男女がベッドに座っている。まさか?

165 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:36:41

するとその男女は抱き合い、キスし始めた。
そして男が女の上に重なって、激しく愛撫し始めた。
もちろん女の悩ましい喘ぎ声が聞こえる。

私はアダルトビデオ見るのはじめてだったので、びっくりしてスイッチを消してしまった。

「なにすんだ!つけろよ!」
「菊さま、こんなものわざわざもってきて見せるなんてどういうつもりですか?」
私は眠いのもあってとても不機嫌になった。

「うるさい!たまにはこういうのもいいだろう!」
菊さま、きっと芸株でリスナーの人からのメールで、彼氏と一緒にAV見て、そのまま
流れに乗ります、みたいな話読んだから感化されてるんだ。

自分もそういうのやりたいと思ってるんだ。なんていやらしいんだろう。
「私こういうの、あまり。それに菊さまの家で見るならわかりますけど、うち家族もいるんだから
 こういうことしてほしくないんです。」

私は結構強い口調で菊さまに言った。

166 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:40:57

「なに怒ってんだよ。お前だってこういうの嫌いじゃないだろう?
 なんだよ、さんざん俺達エッチしてきたのに。今更そんなこというのか?
 家の人には聞こえないように、小さい音で見ればいいじゃん。」
そういうと、菊さまはまたビデオをつけた。

「アン、アン、アァー・・・。」

また女の喘ぎ声が聞こえてきた。
私は母にこの声が聞こえてないか気になってしょうがなかった。
結局このエッチビデオを最後まで見てしまった。

菊さまはそれと同時に食事を終えられ満足そうな顔をしていた。
お茶を飲んで、落ち着かれた菊さまが私を見つめてきた。

167 :名無しさん:2007/03/04(日) 21:46:55

「○○、今日はひな祭りだね。あれが雛人形か?」
菊さまが人形を指差した。
「そうです。菊さま男なのに人形に興味あるんですか?」
すると、菊さまが小悪魔のように微笑んだ。

「ふふふ・・・。雛人形に見られて抱き合うのも悪くないと思わないか?」
えっ?まさか・・・。
菊さまは私に近づき、そっと口づけしてきた。

寿司の味がした。私は口づけされて本当はとても嬉しかったのだけど、
菊さまのペースに乗せられていくのが怖かった。
結局菊さまの都合のいい女として扱われているような気がして・・・。

菊さまは尚も私に厚い口づけをしてきた。そして舌を絡めてくる。
私は拒否したい気持ちと、そうでない気持ちの間で揺れ動きながら、
結局菊さまにされるがままになっていた。

178 :名無しさん:2007/03/08(木) 19:04:28

菊さまは私の首筋に唇を這わせ、パジャマのボタンをはずそうとした。
私は正直とても疲れていたからやりたくなかった。菊さまのこと好きだけど
今日はどうしてもそういう気分になれなかった。
私はいつも菊さまに流されるのはいけないと思い、自分の気持ちを主張することにした。

「菊さま、今日はとても私疲れてるからやめてください。」
私は菊さまにキッパリと告げ、ボタンを外そうとするその手を掴んだ。
「なんでだよ。なにが疲れてるだ!たいした仕事もしてない窓際OLのくせに!」
菊さまはそうまくし立てると、私の手を振り払い尚もボタンを外そうとする。
私は乱暴な菊さまの態度にカチンときた。

いくら好きな人でも、そんな言われ方してまで抱き合いたくない。
そんな状態で心から菊さまのこと受け入れることはできない。
そう判断した私は、菊さまに激しく抵抗した。

179 :名無しさん:2007/03/08(木) 20:28:09

「イヤ!やめてください。お願いだから!」
私は必死に菊さまに抵抗する。
菊さまは声を荒げた。

「なんでだよ!せっかく気分乗ってるのにぶち壊す気か?バカ!」
菊さまは私のパジャマのズボンに手を入れてきて、ショーツごとずり下ろした。
そして私の秘めた部分をまさぐりだす。
そんなことされても気分がぜんぜん乗らない私は、もういい加減菊さまがうっとうしくなった。

「菊さま!やめて!お願いします。」
私は悪いと思ったけど、菊さまの股間をおもいっきり蹴飛ばした。
「うぅ・・・・。何すんだ・・・。い、イターイ!」
菊さまはなみだ目になっていた。そして私を恨めしそうに見て、股間を押さえていた。

「菊さましつこいんだもん!何度言ってもやめてくれないから。」
「蹴ることないだろう!これで何度目だお前はまったく・・・。」
そういうと、菊さまは私の頬をぶった。それも平手で。

パシン!と鳴ったその音。私はとても痛かったけど、我慢した。
菊さまの性のおもちゃにされるよりはマシだと思ったから。

180 :名無しさん:2007/03/08(木) 21:36:40

「今日はもう帰ってください。」
「くそー!言われなくても帰ってやる!」
菊さまは腰を曲げた状態で私の部屋から出て行った。

私は乱れたパジャヤマを着なおし、何事も無かったように食器を片付けた。
片付けている最中、菊さまの手提げが目に留まった。

追いかけるの面倒だから今度持って行こう。今日はもう眠たい。
私は後味の悪い思いで、眠りについた。

181 :名無しさん:2007/03/08(木) 21:45:38

 翌日、私は目覚めるとすぐに菊さまとのことを思い出していた。
とても後味が悪かった昨日の出来事。菊さまにぶたれた感触が今でも
残っている。

「菊さま、もう私に会ってくれないかもしれない。仕方ないか・・・。」
私はやりすぎたかな?と思ったけど、自分の気持ちを無視してあの時菊さまに
身をまかせることは今考えてもやはりできなかったと思う。

これでもう二人の仲が壊れるなら、それまでの縁だということ。
菊さまのこと、好きで好きでしょうがないのに・・・。
私は菊さまの忘れていったビデオを手提げに入れて家まで届けることにした。

多分レンタルビデオだろうから、延滞料でもとられたら大変だろうから届けることにした。
菊地邸へ着くとインターホンを鳴らす。いくら鳴らしても出てこないから、多分仕事にでかけたんだろう。
私は合鍵で中に入った。

182 :名無しさん:2007/03/08(木) 21:53:27

 玄関においてすぐ帰ろうと思ったけど、やっぱり中に入った。
リビングには朝食を食べたあとが伺えた。皿や、コップがそのままだった。

寝室をのぞくと、パジャマは脱ぎっぱなし、布団もぐちゃぐちゃ、タンスの引き出しも
ロッカーも開いたままで、菊さまが急いで出かけられた様子が伺えた。
テーブルに手提げを置いた。すぐ帰ろうかと思ったけど、やっぱり気になるから、
できるだけ片付けて帰ろうと思った。

食器を洗い、パジャマを折りたたみ、布団も晴れているので干した。
掃除機をひととおりかけ、床も水ぶきした。
ついでに洗濯もした。

ここまでする必要もなかったのかもしれないけど、菊さまのことやっぱり好きだからやってしまう。
私は全部やり終えたら、疲れたのでリビングでうとうとしてしまった。

183 :名無しさん:2007/03/08(木) 21:59:12

 夕方、雨の降る音で目が覚めた。
「あっ!どうしよう。布団干してたんだった。」
私は慌てて菊さまの布団をとりこんだ。
でも、手がつけられないほど水を含んでいた。

「どうしよう。タダでさえ怒らせているのに、またぶたれてしまう。」
私は動揺していた。タオルで一生懸命水をふき取ったが、とても乾きそうに無い。
エアコンを強めにつけ、その風で乾かすことにした。でもいつまでかかるだろうか。
菊さまが帰ってきてしまう。どうしよう。

184 :名無しさん:2007/03/09(金) 19:57:45

エアコンの風ぐらいじゃあとても乾きそうになかった。
代わりの布団はないのだろうか?あるのかもしれないけど、どこにしまっているのか
分からないし、下手に物を動かして、また物を壊したりしてもいけないし。
私は母にどうしたらいいか電話してみることにした。

「もしもしお母さん、菊さまの布団干したら雨で濡れちゃった、どうしよう。」
「布団って、掛け布団?」
「そうなの。どうしよう。とりあえずエアコンを高めに設定して乾かそうと思うんだけど・・・。」

「エアコンじゃ乾かないわ。何日も天日干ししないと。どうしようもないから、
 とりあえずうちにある余った布団を貸してあげなさい。」
「そうしようか。わかった。」

私は家に帰る前に菊さまに電話することにした。

186 :名無しさん:2007/03/09(金) 20:12:54

pipipipipi・・・。
仕事からの帰りの秀規の携帯が鳴った。

「あ、あいつからだ。」
秀規は昨日の事を結構根に持っていたのでムッとしたが、もしかしたら昨日のこと
謝る電話かもしれないと思い、出た。

「もしもし。」
「もしもし、私です。菊さま今いいですか?」
「なんか用か?」
「はい、実は・・・。とても言いにくいことなんですけど・・・。」
「さっさと言え、こっちは疲れてんだからイライラさせるな!」

「す、すみません。実は昨日菊さまがビデオ忘れて帰ってたから昼に菊さまの家に
 とどけたんです。そのついでに、掃除したり布団ほしたりしたんです。」
「それで?」 「片付けしたら眠たくなったのでうとうとしてたら、雨降り出して、布団干してたのすっかり
 わすれてて・・・。」

「まさか!このヤロウ!濡れたのか!」
「はい、濡れました。」
「もーう、お前って奴は、バ・カ・ヤロー!」
「ごめんなさい。もうびしょぬれでどうしようもないので、私の家から代わりの
 布団持ってきますから、どうか許してください。」

「まったく余計なことばかりしやがって!昨日のことだってまだ許してないんだからな!」
「ごめんなさい。昨日はやりすぎました。あそこ大丈夫ですか?」
「もうあれから一晩中痛かったぞ!まったくブスのくせに凶暴で性格悪いし、頭悪いし、
 余計なことするし、俺のに悪影響のあることばかりする奴だ!」

私はボロクソ言われたけど、もう返す言葉もなかった。
完全に私の負け、私が悪いと思った。


188 :名無しさん:2007/03/09(金) 20:23:57

 秀規は○○に言いたいことを全部吐き出した。
吐き出したらスッキリした。少し言い過ぎたかな?とも思った。
でも強情な秀規は意地でも○○に謝りたくなかった。
そして秀規は思いついた。

「おい!お前の使ってる布団持って来い。絶対だぞ!じゃあな。」
ガチャ!
電話を切った。

秀規はなぜ○○の布団を持って来いと言ったのか?
それは秀規が○○の匂いの染み付いた布団を掛けてみたかったから。
毒を吐きまくっても、やっぱり○○のことが好きでしょうがない自分がいる。
この気持ちは変えられない。

秀規は本当は少しでも○○と一緒に居たかった。
愛し合うのを拒まれるのなら、せめてあいつの体をいつも包み込んでいる布団
を自分の肌で感じてみたかったのだ。

189 :名無しさん:2007/03/09(金) 20:29:27

 菊さまに自分の布団を持ってこいと命令され、私はそれに従うことにした。
家に帰り自分の掛け布団を運び出そうとすると、母にびっくりされた。

「なんで○○の持って行くの?、お客様用あるよ?」
「いいの、私がお客用使うから。菊さまのところには私のを持っていく。」
私は急いで菊地邸へ布団を運び込んだ。
菊さまがいつ帰ってくるか分からなかったから、急いで布団を運び込んだ。

そして濡れた布団は、とりあえず新聞紙を引いて、その上においておくことにした。
明日カラっと晴れてから天日干しすることにしよう。
そうこうしているうちに、菊さまがお帰りになった。

190 :名無しさん:2007/03/09(金) 20:36:03

「おかえりなさいませ。」
秀規が帰ると○○が玄関で出迎えた。正直会えて嬉しかった秀規だが、
昨日の事を思い出すと素直になれない。

「ふん!勝手に上がりこみやがって。」
そう吐き捨てるとそそくさと寝室へ直行した。
「布団どうなったんだ?」
「はい、私の布団を持ってまいりました。濡れたのはリビングに新聞紙ひいて
 置いてあります。」

「まったく、とんでもないことしてくれたな。」
そういうと秀規はうがいと手を洗いに行った。
さあ、これからどうしよう。せっかくあいつが来てるんだから、食事に行こうか?

でも俺はカンカンに怒っている振りをしなければいけない。
よし、怒ってるふりしてあいつに何でも言うこと聞かせよう。
そうたくらんだ秀規は、寝室に戻った。

191 :名無しさん:2007/03/09(金) 21:03:54

「おい、服脱げよ!」
「え?菊さま・・・。」
「いいから脱げよ!」
秀規が急かすと、○○は服を脱ぎ始めた。

シャワーを浴びた二人はベッドの上で向かい合っていた。

「菊さま、昨日はごめんなさい。そして布団のこと、ごめんなさいね。
 許してくださいますか?」
「さあね。どうしようかな。」
「どうか、許してください。お願いします。」

「じゃあ、俺の言うことなんでも聞いてもらうぞ!」
「分かりました。」
「約束したからな。」
そういうと、秀規は○○を押し倒し、激しく愛撫し始めた。

193 :名無しさん:2007/03/10(土) 20:49:43

私は菊さまがどんな命令を下すのか内心びくついていた。
また手を縛ったりして私を辱めるつもりなのかなあ。
でも、予想に反して菊さまはノーマルに私を抱いた。

私は菊さまの激しい愛撫を髪の毛の先まで感じながら、身をまかせた。
菊さまは昨日のうっぷんを晴らすかのように、私を強く抱いた。

194 :名無しさん:2007/03/10(土) 21:00:39

秀規はまず1回彼女の中で果てた。
今日はライブして疲れてるから本当は早く休むはずだった。
だけど昨日の欲求不満を引きずっていて休むきになれなかった。

せっかく家に彼女が来ているのだし、うまい具合に自分の言いなりに
なっている。このチャンスを逃すことはないと思った。
それに昨日喧嘩になったとはいえ、彼女のこと愛したくてたまらなかった。
彼女の髪の毛の先から足の先まで、すべてを愛しつくしたい。

秀規は彼女の隣に横たわり、気持ちよさそうに目を瞑っている彼女の横顔を
見つめていた。

195 :名無しさん:2007/03/10(土) 21:12:04

「菊さま、昨日は私疲れてて・・・。拒んでしまってごめんね。」
「分かったよ。お前が疲れてるのに分からずに強引にやろうとした
 俺も悪かったよ。ごめんな。」
秀規は彼女の髪を撫でた。彼女が秀規の胸に顔を押し当ててくる。

「菊さま、今日は疲れてるんじゃないの?」
「うん、疲れてる。でもお前の顔みたら元気になったよ。」
「じゃあ、今日はおもいっきり甘えさせてくださいね!」
「いいよ。」

彼女は秀規の乳首をいじくりだした。
そして片方の乳首にキスしだす。
「もっと下の方も・・・。」
秀規が促すと、彼女は腹や、ヘソのあたりもキスしはじめた。
ヘソをなめはじめる。秀規はなんだかとても感じてきた。

秀規は起き上がって、彼女の手をとった。
「ここを掴んでみて。」
彼女は言われるがままに秀規の男の部分を掴んだ。

196 :名無しさん:2007/03/11(日) 20:20:49

 私は菊さまにうながされるまま菊さまのものを握り締めた。
強くにぎったり弱く握ったりしているうちに菊さまの体液が少し
出てきた。

菊さまに命令されモノを口の中に含ませた。
菊さまはとても感じられたらしく、結局私の口の中で果てられた。
私は体液を飲み込むのに抵抗を感じたので、ティッシュの中に出した。
あまり美味しいあじじゃなかったけど、菊さまのこととても愛しいから
モノに軽くキスした。

ちょっと汚いかなあと思ったけど、後でうがいすればいいと思った。
菊さまは大分満足されたようで、とても優しく穏やかな表情になられていた。

私は菊さまの機嫌をいつも伺う気はないけれど、ひとまずご機嫌になられたので
胸をなでおろした。

197 :名無しさん:2007/03/11(日) 20:26:13

 行為を終えて二人はしばらくまどろんでいた。
彼女が着替えを始めた。

「菊さま、私そろそろ帰りますね。」
「泊まっていけよ。」
「ごめんなさい、今日はやめときます。明日も菊さま仕事なんでしょ?
   早く休んでくださいね。」

「わかった。」
「送らなくていいですから。」
「じゃあ、気をつけてな。」
「はい、おやすみなさい。」
「おやすみ。○○、愛してるよ。」

そういうと秀規は○○に厚いキスをした。
いくら家が近いとはいえ、さよならする時はとても寂しくなる。
その気持ちを押さえ込むように、長く厚いキスをした。

198 :名無しさん:2007/03/11(日) 20:36:17

 秀規は腹が減ったのでラーメンを作って食べることにした。
湯を沸かしている間、ふと、濡れた布団が気になったので見てみた。

「だいぶ水含んで重たくなってるなあ・・・。えっ?げっ?うわー!」
布団をはぐった秀規は驚いた。
新聞紙のインクがべっとり布団についていたのだ。

「うわー、新聞の印字が全部うつってる。まったくあの女め!」
秀規は布団カバーを慌てて外した。
なんとか、布団本体にはインクは染みてないみたいだった。
重たい布団をベランダに干し、汚れた布団カバーをバケツの水につけた。

「漂白しないとだめかも。まったく、めんどくせー。」
秀規は怒りが徐々にこみ上げてきた。

私は家に帰って風呂に入り、上がってみると菊さまからメールが入っていた。
新聞のインクが布団についていたのでカンカンに怒ってるみたいだった。

「○○へ
 お前のせいで洗濯の手間が増えたぞ!まったく忙しいのに手間を増やしやがって!
 明日もぜったい家に来い!俺が仕事行ってる間に洗濯しろ!
 しなかったらぶっ殺すぞ!             秀規 より」

199 :名無しさん:2007/03/11(日) 20:45:48

私は返事をした。
「菊さまへ
 菊さまごめんなさい。明日は予定があるので、用が終わりしだいうかがいます。
 遅くなるかもしれないけど必ず洗濯は私がしますので、安心して仕事に行ってね。
 どうか許してくださいね。愛してます。おやすみなさい。      ○○より」

秀規は○○からのメールを受信した。
さっきまでカンカンだったが、すぐ熱は冷めた。大好きなラーメンを食べたら落ち着いたのだ。

また明日も彼女に会える。そう思うと明日の仕事も頑張れる。
彼女を描いたスケッチブックを開き、おやすみのキスをした。
そして彼女の持ってきた布団に包まった。

なんだか、彼女との楽しい夢が見れそうな予感がする夜だった。
安心した少年のような表情で秀規はスヤスヤと眠りについた。

Last modified:2007/07/25 09:42:10
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