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痴漢騒動

615 :名無しさん :2006/12/20(水) 22:07:38

習い事からの帰り、私は一人夜道を歩いていました。
所々街灯はありますが、薄暗く人通りはまばらです。
丁度曲がり角にさしかかろうとした時、私は靴紐を踏んでいることに気づき、足を止めました。
かがんで紐を結びなおしていると急に悲鳴が聞こえました。
「ぎゃー!痴漢!たすけてー。」
声の方を見ると私を追い越した中年の女性が叫び声をあげていました。
そしてそのそばには青白い顔をした菊さまがいらっしゃいました。
「誤解です。ごめんなさい。あの子をおどかそうとして・・・。」
菊さまは私の方を指さしました。
「何よ!あんた私の胸触ろうとしたじゃない?」
その女性はわめいていました。そうこうするうちに、おまわりさんが通りかかりました。
「どうされたんですか?」
「コノ人痴漢です。」
「何言ってんだ、バカヤロウコノヤロウメ違うんだって、
あそこにいる○○さんを驚かそうとしてですね・・・。」
「ちょっと署まできてもらいましょうか。」
「おい、お前俺のこと知り合いだって言ってくれよ。」
私にすがるような目で助けを求める菊さま。
知り合いです!って言おうと思ったけど、ここで私の中の悪魔が起き出した。
「私その人知りません。」
私はそういうと、そそくさとその場を去った。
「さあ、署まできてもらおう。」
菊さまがわめきながらおまわりさんに連れて行かれたみたいだ。
さあ、どうなるんだろう?

617 :名無しさん :2006/12/21(木) 19:46:26

家に帰って夕食をとる私は、意地悪したものの菊さまの事が気になってしょうがなかった。
「菊さま逮捕されちゃったかしら・・・。」
なんか胸騒ぎがしてきた。
いつもの悪戯では済まされないことをしてしまったかもしれない。
ついつい好きな人へ悪戯してしまう癖、今回は大きすぎたかも。
夕食を途中で食べるのをやめた私は自転車で交番へと向かった。

618 :名無しさん :2006/12/21(木) 19:57:56

交番に着くと、案の定菊さまがわめき散らしながら警官の尋問を受けていた。
「俺は痴漢なんかしないぞ!何回いったら分かってもらえるんですか!」
「そういっても被害者がいるんだから。君言い逃れはできないよ。」
「すみません。さっきの痴漢騒動の件なんですが・・・。」
私が入ると菊さまがこっちを向いて叫んだ。
「おめえ、このやろう!
おめえのせいでこっちは痴漢よばわりだぞ!ばかやろうこのやろうめ!」
「すみません。おまわりさん。さっき私嘘つきました。
コノ人私の知り合いで、多分私のことを驚かそうとしたのに
私よりこちらの女性が先に角曲がったから私と間違えて驚かしたんだと思います。」
「本当かね?あなたの住所とお名前は?」
「はい○○町2−21−404、○○○○○です。」
「なぜさっき知らないと言ったんだね?」
「はい。つい悪戯心が出てしまいまして。
コノ人の困る姿を見たくてバカなまねをしてしまいました。
どうか許してください。おねがいします。」

619 :名無しさん :2006/12/21(木) 20:08:04

私も菊さまも、紛らわしいことをするな!と
さんざんおまわりさんに絞られてなんとか解放してもらえました。
もちろん、先ほどの女性にも頭を下げ許してもらいました。
菊さまと並んで自転車を押して帰ることになりました。
菊さまはふてくされた表情で一言もしゃべりません。
「菊さま、私が知らない顔したばかりに大変な事になってしまってごめんなさい。
機嫌直してください。」
菊さまはなおも知らん顔。
「菊さま無視しないでくださいよ。
元はといえば菊さまがわたしを驚かそうとするからこんなことになったんですよ。」
すると菊さまはおもいっきり私をにらみつけた。
「なんだと!嘘ついたお前が悪いんだろうが!
俺がどんな思いでいたかお前分かってるのか?とんだ恥かいたぞ!」
そういうと、わたしの自転車を蹴飛ばしました。
自転車と共にわたしはこけてしまいました。
「痛い!菊さま、蹴ること無いじゃないですか。」
「ふん、天罰だ!お前なんか自転車の下敷きになって死んでしまえ!」
そういうと菊さまは歩き出しました。

620 :名無しさん :2006/12/21(木) 21:28:49

「菊さま〜待ってくださいよ〜!」
菊さまは振り向きもせず、行ってしまいました。
仕方なく私は家に戻りました。砂だらけになった私の服を見て、
母が問い詰めてきました。
私は正直に母に話しました。
「まったくバカなことをしたもんだ。あんたが悪い!
明日菊地さんにあやまりにいきなさい。」
母にこっぴどくしかられた私は、情けない気持ちで風呂に入りました。
そして床につきました。
「ああ、明日どうやって誤まろうか。どうしたら許してもらえるだろうか?」
菊さまのこと本当はとても愛してるのに、いつも怒らせてしまう。
枕を涙でぬらす夜となりました。
Last modified:2007/02/08 19:00:27
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