Create  FrontPage  Index  Search  Changes  RSS  Note  wikifarm  Login

マヨネーズ

78 :名無しさん :2007/02/22(木) 21:44:07

菊さまから夕方電話で呼び出しがありましたので、菊地邸へ急ぎました。
ご自宅にお邪魔すると菊さまが台所でなにやら作業をしておられました。
「菊さま、何かお料理されるんですか?」
「ああ、スパゲティー食べたいんだ。手伝ってくれ。」
私は言われるまま、パスタをゆでようとしました。
しかし、ものすごい量です。どうみても2人分の量じゃない。
「菊さま、量が多すぎると思いますが、いいんですか?」
「ああ、いいんだよ。」
いいっていうから私は全部ゆでました。
菊さまは、大きなボールに美味しそうな辛子明太子を入れていました。
「菊さま、それ美味しそうですね。高いんですか?」
「そうでもないよ。よしこれぐらいにして、次は・・・。」
すると、菊さまは業務用と思われるマヨネーズを出して明太子の入っ
たボールに入れようとしました。
「ちょっと菊さま、マヨネーズそんなに入れるんですか?まってください。」
私は菊さまを静止しようとしました。
「うるさい!全部入れるんだい!」
「き、菊さま。いくらなんでもものすごいカロリーですよ。
体に悪いからやめてください。」
「やかましい!食べたいもの食べて何が悪いんだ!俺の勝手だろ!」
そういうと菊さまは私を突き飛ばしました。

79 :名無しさん :2007/02/22(木) 21:54:08

おもいっきり突き飛ばされ吹っ飛んだ私でしたが、頭にきたので、
すぐに菊さまにしかえししました。すると、菊さまはマヨネーズを
持ったまましりもちをつき、そこらじゅうにマヨネーズが飛び散りました。
ヨーロッパ調にコーディネートされている台所がマヨネーズだらけになりました。
もちろん、菊さまの服やら顔にもマヨネーズが飛び散りました。
「おまえ!何してくれるんだ!ぶっ殺す!」
そう言うと、菊さまは立ち上がろうとしましたが、マヨネーズの油で
滑って、こけてしまいました。
「菊さま、天罰ですよ。だいたい1キロもあるマヨネーズを
全部使おうとするなんて異常です。」
「うるさい!テレビでやってたのをまねしたかったんだ。邪魔するな!
今すぐマヨネーズ買ってこい!」
「それはできません。こんな体に悪いもの、菊さまに食べさせられません。」
「うるさい!食べるって言ったら食べるの!」
まったく、言い出したら聞かない人だから。
でも菊さまの体を思って私は菊さまに言い放ちました。
「自分の体を大事にしない人、嫌いです。ものには限度ってものがあります。
食べたいから食べるって、動物じゃないんですよ!
人間だったらもっと考えて行動するべきです。
それとも菊さまはそんなことも分からないような馬鹿な人なんですか?
だったら私はそんな人とは一緒に居たくないです。」
菊さまはかんかんになって怒りました。
「だったらもう帰れ!お前なんかもう顔も見たくない!」
そういうと、空になった大きなマヨネーズの容器を私にぶつけました。
わたしのお腹に思いっきりあたりました。
痛かったけど私は我慢して、菊地邸をあとにしました。

80 :名無しさん :2007/02/22(木) 22:03:06

私は家に帰って、鏡でお腹を見てみました。ものすごく赤くなっていました。
「あーあ痛かった。ちょっと冷やしたほうがいいかな?」
私は台所でアイスノンを探しました。
「あら、なに探してるの?」
「ああ、アイスノンある?」
「あるけどどうしたの?」
「ちょっとね、お腹痛くて。」
「お腹いたいんなら温めなきゃ?」
「いや、打ったんだよね。」
私は母に腹を見せました。
「まあ、どうしたの一体?」
「実は・・・。」
私は事の顛末を母に話しました。
「まあ、菊地さんも乱暴ね。
でもなんでそんなにたらこスパゲティーを大量に食べたがるのかね?
あの人痩せてるのにそんなに食べるの?」
「うん、大食いの気があるみたいよ。
で、テレビで大食いやっててそれに感化されたみたい。
大量のスパゲティーゆでてたもん。たぶん5袋分ぐらいあったと思う。」
私はアイスノンでとりあえず冷やしてみました。ああやっぱり冷たい。
「お腹は大事なんだから、まったく今度菊地さんが家に来たら一言言わなきゃね!」
母が怒っていいました。
「でもお母さん、もう来ないと思うよ。
だってもう絶交したようなもんだもん。」
私はお腹が痛かったけど、もっと痛くなっているところがありました。
心がなんだか痛い、そして菊さまを失った悲しみが襲いました。

81 :名無しさん :2007/02/22(木) 22:12:06

そのころ秀規は、パスタをゆで終え、台所のマヨネーズの汚れを
ふき取っていました。
「くそーあの女め!ぜったい許さない!」
秀規はいらだっていた。せっかくお腹をすかせて大量のたらこスパゲッティーを
食べる準備をしていたのに、あの女が全部邪魔した。秀規はそう思い込んでいた。
片付けて、服についた汚れも落とし、秀規はマヨネーズを買いに行った。
そして、念願の1キロ分のマヨネーズをボールに落とし込み、
隠し味にしょうゆも入れて濃厚な明太子のソースを作った。
そこへ先ほどゆでたパスタ1.5キロ分を入れまぜた。
「ふふふ、美味しそうなパスタができたぞ!いただきまーす。」
ボールに入れたままスパゲッティーにかぶりつく秀規。
それはもう、腹をすかせた獣が餌にかぶりつくような姿であった。
くちゃくちゃ音をたて、そこらじゅうに食べかすをこぼし、汚くしていた。
とりつかれた様に貪り食う秀規は、もうそれはそれは浅ましかった。
30分でそれを食べ終えた秀規の腹は膨れ上がっていた。
「あーあ食った食った!食べたら眠くなってきちゃった寝よう!」
秀規は彼女のことも忘れてうとうとと眠りについた。

82 :名無しさん :2007/02/23(金) 19:34:55

秀規は満腹感で深く幸せな眠りについたが、暫くして酷い気持ち悪さで目が覚めた。
「おぇっ気持ちわりぃ。おぇー!」
秀規はベッドの上に吐いてしまった。
「・・・ヤベッ腹いてぇ!」
秀規はトイレに駆け込んだ。
秀規は大量のマヨネーズのせいで体調を崩し、吐き気と下痢が止まらなかった。
「おぇー!げぇげぇ・・・はぁはぁ・・・」
吐き過ぎて苦しい・・・こんな事になるならアイツの言う事聞いておけば良かった。
秀規は便器を抱えながら途方に暮れた。
その頃○○はベッドの上にいた。
はぁ・・・もう会う事はないのかなぁ。会いたいよ・・・
でもあれは明らかに菊さまが悪い。
もしこれからも付き合っていくとしたら、毎回意見の衝突になると思う。
菊さま変人だからなぁ。でも変人な所が好きなのも事実。
放っておけば良いのかも知れないけど、菊さまの事心配だし。
何とか上手く付き合っていけないだろうか?
あっ!そうだ!私は急いでスーパーに向かった。
・・・あったー!
これは理研のマヨネーズタイプの調味料。今月発売されてたのだ。
これなら油も卵も未使用だし、これを菊さまプレゼントして仲直りしよう!
私はその足で菊さまの家に向かった。

83 :名無しさん :2007/02/23(金) 20:06:03

ガチャッ
「菊さまー私ですけどー!」
返事がない。やっぱりまだ怒っているのかしら?私は別に悪くないのに。
でもここは私が大人になって謝ってあげなきゃ。
「菊さまー失礼しますよー!」
私は部屋に入ると酸味のある臭いがした。何この臭い・・・?
菊さまは部屋にいない。
部屋に残されていたものは食いカスと汚い皿。
そして・・・な、何あれ!?
私の目にはベッドの上にある嘔吐物が映った。
臭いの原因はこれか!何でベッドの上にゲ○があるのよ。気持ち悪い。
って事は菊さまが吐いたの?具合が悪いのかしら?
「おぇー!」
菊さまの声だ!
「菊さまーどこにいるんですかー?」
私は捜し回ってトイレのドアを開けた。
「菊さま、大丈夫ですか?」
「・・・げぇげぇ・・・気持ち悪い。」
「何があったんですか?風邪ですか?」
「・・・マヨネーズ食い過ぎた・・・」
「ぷw私の言う事聞かないからですよw自業自得ですね!w」
「お前・・・笑ってんじゃ・・・ねぇよ・・・」
菊さまはかなり衰弱しきっていた。
「もう。本当馬鹿なんだから。」
私は菊さまの背中を擦り菊さまを楽にさせた。

84 :名無しさん :2007/02/23(金) 20:43:56

「・・・はぁはぁ。大分マシになってきた。」
「良かったですね。じゃあベッドで休みましょう。立てますか?」
「あぁ。」
私は菊さまを支えながら部屋に入った。
あっ!今ベッド汚れてたんだった!
「菊さま、ベッドの替えのシーツどこにありますか?」
「・・・分からない。」
菊さまは床に寝転がる。
「ちょ、そんな所で寝たら風邪引きますよ!」
私は屈んで菊さまの顔を覗き込むと、
菊さまは私の腰を掴みお尻や太ももの辺りを弄り始めた。
「キャッ!ダメです!!具合悪いんでしょ!」
「おとなしくしろ!」
「イヤー!ダメー!」
「・・・よいしょ・・・ふぅ落ち着く。」
菊さまは私の膝に頭を乗せた。
「へ?菊さまもしかして膝枕してほしかったんですか?」
「うん。」
「それならそうと言って下さいよ。でも菊さま、先に着替えましょうか。
服汚れちゃってますし気持ち悪いでしょう?」
「このままで良い。」
嘔吐物がついた菊さまに膝枕するのは抵抗があったので
着替えさせようとしたが、菊さま激しく抵抗する。
うぇ〜ん、このスカート買ったばかりなのにー!しかも臭いよー!

86 :名無しさん :2007/02/23(金) 21:19:52

「○○愛してるよ・・・」
衰弱した菊さまはそんな事を弱々しく言う。
本当困ったさんだけどこういう所が可愛いかったりする。
「私も愛してますよ。」
私は菊さまの髪を優しく撫でた。
「うっ腹いてぇ・・・」
「大丈夫ですか!?」
私は菊さまのお腹を優しく擦る。
「あぁ・・・落ち着いてきた。人の温もりって良いものだな。」
菊さまは私のお腹を擦り始めた。
「痛いっ!!!」
「えっ!?何で!?」
「・・・菊さまさっきマヨネーズの容器を私のお腹に投げたでしょ。
もの凄く赤くなっちゃいましたよ。」
「ごめん・・・本当ごめん。」
「もう良いですよ。でも約束して下さい。もっと自分の体を大事にするって。」
「分かった。約束する。本当ごめんな。」
私は菊さまに水分補給させ、暫くして菊さまは私の膝の上で寝てしまった。
もう!寝ちゃったの?私寝れないじゃない!今夜は徹夜かぁ・・・。
でも菊さまの寝顔や寝息、体温・・・こんなに近くで感じられて幸せ・・・。

87 :名無しさん :2007/02/23(金) 21:55:25

翌朝私はそっと菊さまの頭をそっと退かし、シーツの洗濯と朝食のおかゆを作った。
「ん・・・○○おはよう。」
「おはようごさいます。具合どうですか?」
「うん。戻ったみたい。」
「良かった!おかゆ食べますか?」
「うん。」
「モグモグ。米の甘味が感じられるな。マヨネーズなんかよりずっと美味しい。」
「そうでしょう。あっ!でも私、昨日マヨネーズタイプの調味料買ってきたんです。
これは油も卵も未使用なんですよ!マヨネーズが食べたくなったら使って下さい!」
「そんなのいらねぇよ!バカヤロコノヤロオメェ!」
「は?」
「もうマヨネーズは懲り懲りだ。」
菊さまは涙目で言った。
「ぷwあっでも今回の事はネタになるんじゃないですか?
ポッドキャストの下げ株で話して下さいよw」
「んな事言うか!恥ずかしいだろ!」
「恥ずかしいって菊さま普段から恥ずかしい事言ってるじゃないですか。」
「それでもこの話はしない!この事は忘れる!お前も忘れろ!」
菊さまは顔を真っ赤にして怒っていた。

88 :名無しさん :2007/02/23(金) 23:06:43

数日後秀規はポッドキャストの収録に行った。
リスナーからのメールをチェックする。
山田さん菊地さんこんばんはーw
私の彼氏は菊地さんにそっくりで凄く細いんですーw
それなのにこの間彼氏が5袋分のスパゲッティーにマヨネーズ1キロと
明太子を掛けて完食してお腹壊して吐いてましたw
そんな馬鹿な彼氏が下げ株でーすw
菊地さんは同じような経験はおありですか?w
何だ?この馬鹿みたいな文章は。しかも俺と同じ事する人がいるんだ。
これは何か縁がある!今日はこれを読もう!
しかし時間の都合で読めなかった。残念だなー。
収録が終わり、帰り道○○に電話を掛けた。

89 :名無しさん :2007/02/23(金) 23:07:55

「もしもし。」
「おー!俺だけどさ!今日ポッドキャストの収録で凄いメールがきてさ・・・」
「あー、これからポッドキャスト聴くんでネタバレはやめて下さいよ。」
「いいから聞けって!俺と同じ人がいたんだ!」
「は?」
「リスナーの彼氏が5袋分のスパゲッティーにマヨネーズ1キロと
明太子掛けて食ってお腹壊して吐いたんだって!これって凄くない?」
「ぶはははは!w」
「なぁ、凄いだろ!?」
実はこのメールを送ったのは私なのですw
「ははは!wヒーヒーwそんな馬鹿な人が菊さま以外にいるんですね!w
彼女さん大変ですね!w」
「俺はこのメールに感動したのに、何でそんな笑ってんだ!殺すぞ!」
「ぶはははは!wヒーヒーw」
感動だってwやっぱり菊さま馬鹿だ!w
「・・・まさかこのメール送ったのお前じゃないよな?」
「ギャハハハ!wち、違いますよ!w」
「本当か?もしお前だったらマジで殺すぞ!バカヤロコノヤロオメェ!」
「あはははwち、違いますって!www」
Last modified:2007/03/10 20:08:15
Keyword(s):
References:[FrontPage] [小説(全てフィクションです)]
This page is frozen.