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30歳の年末 後編

674 :名無しさん :2006/12/30(土) 21:14:04

悪魔の仕業でないことがばれ、とっておきのお仕置きがはじまりました。
「この嘘つき悪魔女め〜!ケツたたき100回だ!」
菊さまは、ふとんたたきを持ってきて、私のお尻をぶちはじめました。
逃げようとする私の髪の毛をひっぱり、動けないようにしました。
「いやーん、痛いよー菊さま、これはDVですよ!」
「うるさい!何がDVだ!お前が悪いことした罰だ!バカヤロウコノヤロウメ。」
ビシビシ尻をたたかれ私は泣きながら悲鳴をあげながら許しをこいました。
「痛い〜!菊さまお願いです許してください。」
「だめだ、10回、11回、12回・・・」
「何でも言うこと聞きますから〜。」
「20回、21回、22回・・・・。」
何を言っても黙々と私の尻をぶつ菊さま。
あーん。いつになったらコノ痛みから逃れられるのだろうか・・・。

676 :名無しさん :2006/12/31(日) 12:17:43

秀規は○○の尻をたたきながら、思いをめぐらせていた。
「30歳の年末に、こいつの尻叩いてる俺って一体何してるんだ・・・?」
先ほどは頭に血がのぼり、殺してやりたいぐらい○○を憎く思っていたが、
叩いているうちにどんどん冷静になっていく自分がいる。
叩くのも手が疲れてきた。筋力の無い秀規はだんだんだるくなってきた。
「菊さま、お願いです。やめてください。言うこと聞きますから〜・・・。」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃな目の前の女を見て、秀規はなんだかバカらしくなってきた。
でもこいつを簡単に許すのは癪にさわる。
なんでこいつはいつも俺を怒らせることばかりするんだ?
いろいろ考えていると、秀規は急に思い出したことがあった。
「あっ!しまった。年賀状1枚も書いてなかった。どうしよう・・・。」
声には出さず、こころの中で一人あせった秀規。
あっ!罰としてこいつに書かせようか。秀規は布団たたきをテーブルに置いた。
「き、菊さま、許してくださるんですか?」
「まだ許さない!叩く代わりに、年賀状を代わりに書いてくれ。っていうか書け!」
「えー!何で今頃そんなこと言うんですか?嫌ですよー。」
「じゃあお前、また叩くぞ!」
「嫌です。一体どれぐらいあるんですか?」
「うーん100枚はがき買ったからなあ。」
「えー!めんどくさーい。」
ここまで言うと、秀規は○○を蹴飛ばした。
「てめえ、まだそんな口きくのか。
おまえのせいでこっちはチ○コを火傷したんだぞ!
このおとしまいどうつけてくれるんだ!」
「分かりました。じゃあ年賀状書きますよ。
ていうか、手書きでなくてもいいんですよね?」
「ああ、お前パソコン持ってるんならそれでもいいぞ。」
「分かりました。じゃあ、送る人のリストください。
あっ。もう明日大晦日でいいですよね。もう遅いし。」
「いいけど、その代わり明日朝一でやれよ!」
「はい。ここにプリンタとパソコン持ってきますね。」

677 :名無しさん :2006/12/31(日) 13:46:26

菊さまの100叩きの刑から開放された私はその夜、尻に湿布をあてて、眠りにつきました。
翌朝、目覚めるとまだ尻が痛みました。
しかし痛がっていてもしょうがないので身支度を整え、
パソコンとプリンタを持って、菊地邸へ向かいました。
「菊さまおはようございます。」
「ああ、おはよう。」
菊さまはまだ眠そうでした。
「菊さまさっそく年賀状の送り先を教えてください。」
「ああ、コノ手帳の鉛筆で○付けてる人に送ってくれ。」
「分かりました。」
パソコンにさっそく住所宛名を打ち込みました。
40分ぐらいして、一応打ち込めました。
絵柄や字を菊さまに選んでもらい決定し、さっそく印刷しました。
ためし刷りをし、うまくできていたので後は自動印刷。手持ちぶたさとなりました。
「おい、印刷してる間に、風呂やトイレを掃除してくれ。」
「えー!菊さままだ私に用事を押し付ける気ですか?」
私が文句を言うと菊さまの目が釣りあがりました。
「うるさい!お前は今日一日俺のしもべとなって働け!このメス豚め!」
そういうと菊さまは私を突き飛ばしました。

678 :名無しさん :2006/12/31(日) 14:04:43

「家の掃除だってろくにやってないというのに。
なんで菊さまの家を私が掃除しなきゃいけないんですか?
菊さまいいかげんわがまますぎます!」
突き飛ばされた私は、さすがに菊さまの昨日からの仕打ちにキレて言い返しました。
「なんだとー!口の減らない女だ。まったくお前という女は。悪魔だ!魔女だ!」
そういうと、私にケリを入れてきました。
さすがにもうキレている私は菊さまをケリ返しました。
すると、足を振り上げすぎて、
菊さまの大事な部分に足がおもいっきり当たってしまいました。
「ぎゃー!何すんだ!うぅ・・・・・。」
菊さまは痛すぎて声が出なくなってしまいました。
そして股間を押さえたままその場に座り込んでしまいました。
どうしよう。また菊さまの大事な部分を蹴飛ばしてしまった。
前もこういうことあったよなあ・・・。
「き、菊さま大丈夫ですか?ごめんなさい。」
そばに寄ろうとする私に菊さまは消え入りそうな声で言いました。
「もう、そばに寄らないでくれ・・・
お前・・・一緒にいたらろくなことにならない・・・。もう帰ってくれ・・・。」
菊さまは涙を一筋流しながら、息も絶え絶え言われました。
ここまで言われては、もうここに居る理由も無いと思った私は帰ることにしました。
印刷中にパソコンを中止し、印刷し終えたはがきと残りの白紙のはがきをテーブルに置き、
プリンタ、パソコンをもって帰ることにしました。
「菊さま、一応、30枚出来上がってます。でもあとは知らないですから。
自分でなんとかしてくださいね。」
菊さまはもう、返事もしませんでした。
床に横たわっている菊さまを尻目に、私は菊地邸を後にしました。
「あーあ。今年最後だというのに、取り返しのつかないことをしてしまった。
私ってどうしてこうなんだろうか・・・。」
帰りながら私は、悲しくなってきました。
菊さまと仲良くしたいのに。菊さまのこととても大切に思っているのに。
どうして素直になれないんだろう。私って本当バカだ。
やっぱり悪魔なんだろうか。もう、菊さま私に会ってくれないんだろうな。
家に帰って、ベッドに転がり静かに泣きました。

679 :名無しさん :2006/12/31(日) 18:08:19

いつまでも泣いていてもしかたないので、私は部屋の拭き掃除をしてみたり、
家のお使いをたのまれたりして時間をすごしていました。
菊さまの家を後にしてから数時間たっておりました。
とても菊さまのことが気になり始めました。
気になってしょうがないので私は携帯にメールしてみることにしました。
「菊さまへ
菊さま、さっきは蹴飛ばしてごめんなさい。
もとはといえば昨日菊さまに嘘をついた私がいけないのに、
また菊さまを傷つけてしまいました。本当にごめんなさい。
菊さまのこととても好きなのにいつも傷つくことをしてしまう私のこと、もう嫌いですよね。
嫌われても仕方ないと思っています。でも、どうかもう一度チャンスをください。
さっき掃除するの嫌がったけど、今からお風呂やトイレその他
どこでもいいから掃除させてください。あと他にも用事があれば言いつけてください。
菊さまと少しでもいいから大晦日一緒に過ごしたいです。
コノ気持ちは本当です。どうかどうか、私にもう一度チャンスを・・・。○○より」

680 :名無しさん :2006/12/31(日) 19:46:12

携帯が鳴る音で秀規は目が覚めた。
○○に蹴られて、悶絶状態に陥り、
あまりのイタさに身動き取れない状態で寝転がっていたら、いつの間にか寝てしまった。
「あっ、あいつからメールだべ。」
メールを読んでいたらまた腹が立ってきた。
だけど、同時に本当は一人でいるのが寂しいと感じていた。
いつも、大晦日、正月は一人ぼっちの秀規。
今年はなんとなくだけど、あいつがいるから
寂しさがまぎれるだろうと思っていたのだが、この騒動。
結局年賀状も中途半端、掃除も思うようにできていない。
そういえば、食料の買出しにも行かないと。
何もできていない正月の準備。明日は仕事だ。
一人で全部できそうにもないので、あいつにやっぱり来てもらおう。
でも、素直になるのは癪にさわる。
「○○へ
もう、お前のこと嫌いになりかかってる。
だけどチャンスやるからいまからすぐ来い!秀規」

681 :名無しさん :2006/12/31(日) 19:50:42

私は菊さまからのメールを受信して、すぐ、菊地邸へ向かいました。
「菊さま、ごめんください。」
「おお、はいれよ。」
「菊さま、本当にごめんなさい。私なんでもやりますから。
用事いいつけてくださいね。」
「うん、じゃあ、風呂と、トイレ、台所の掃除してくれ。」
「年賀状どうなりました?」
「あれか、しょうがないから自分で手書きするよ。」
「大丈夫ですか?」
「うん、いいから掃除の方頼む。」
「はい、わかりました。」
菊さま、結構機嫌直ってるみたいだから安心。さっそく掃除にとりかかる私でした。

682 :名無しさん :2006/12/31(日) 20:02:19

風呂の排水溝、壁のカビとり、トイレ掃除、マットの取替え、台所の排水溝のぬめりとり、
ガス代の掃除、電子レンジ、冷蔵庫の掃除と、床の掃除、
いろいろやってたら、夕方になってしまいました。
その間、菊さまは黙々と年賀状を書いておられました。
「菊さま、掃除一応終わりました。見てください。」
菊さまが立ち上がり、それぞれの場所をチェックする。
「ああ、いいよ。ありがとう。それじゃあ、お使いに行ってくれ。」
メモと財布を渡され、私はお使いに出かけました。
メモには、もち、鏡餅、注連縄、年越しそば、鍋の材料、
などなどいろいろ書いてありました。
これは、一人では持ちきれない可能性あるので、家により、自転車で行くことにしました。

683 :名無しさん :2006/12/31(日) 20:16:41

メモをよく見ると、そば2と書いてありました。
「これって私の分かなあ。それとも誰か呼ぶのかしら。」
あまり期待せず、黙々とお使いをこなすことにしました。
自転車の後ろと、前に積んで、菊地邸に戻りました。
冷蔵庫に食材を入れ、注連縄を飾り、鏡餅を飾りました。
「菊さま、これでいいですか?」
「うん、ごくろう。じゃあ、夕食の準備してくれ。」
「はい、鍋でいいんですよね?」
「うん。」
私は、水炊きの用意をしました。

684 :名無しさん :2006/12/31(日) 20:34:02

秀規は年賀状をやっと書き終えていた。
「あー、疲れたー」
その場に寝転がる。あいつと喧嘩してなければ、
とっくの昔にパソコンで刷り上っていたんだろうけど、しょうがない。
それにしても手がだるい。肩も凝ってきた。
人の気配がある中で過ごすのは結構嬉しいものである。
あいつとは喧嘩友達みたいなものだけど、やっぱどこか憎めない。
妹みたいなところもあるし・・・。
なんだかんだ言っても女だな。掃除や夕食の準備をしてくれる点は、とても助かる。
お互いもっと素直な状態でいれば、もっとスムーズに過ごせるのに。
なかなかあいつは素直になってくれない。
いや、俺を怒らせて様子を見ているところがあるんだ。
それでいて、必ず後から謝ってくる。俺も最初はものすごく怒るんだけど、
冷静になってくると、あいつのことが愛しくてたまらなくなる。心乱される。
喧嘩しても、結局俺のところに戻ってきてくれるのは、
やっぱり俺のこと好きでいてくれている証拠かな。
いつまでも、好きでいてくれるんだろうか。
俺もあいつのことこれからも好きでいるんだろうか・・・。
秀規は寝転がりながら、思いをめぐらせていた。

685 :名無しさん :2006/12/31(日) 20:41:54

「菊さま、鍋の用意ができました。そっち持って行っていいですか?」
私は鍋を持ってリビングへ行きました。
二人で、早速水炊きを食べ始めました。
菊さまにたっぷりついであげました。
「昼飯たべてないから、腹へってしょうがなかったんだ。」
「まあ、そうだったんですか。年賀状全部書いて大変だったでしょう。
ごくろうさまです。」
「ああ、美味しい!どんどん食べるぞ!」
菊さまがなんだか元気になってきました。
「食事時で不謹慎なんですが、菊さまのあそこ、具合どうですか?」
私は恐る恐る聞いてみました。
「ああ、もう大丈夫だと思うよ。気にするな。」
「アー良かった。本当ごめんなさいね。」
「そういえば、俺がきのうさんざんぶったお前の尻はどうなんだ?」
「あーあれですね。ちょっとまだ痛いです。」
「じゃあ、後で、湿布貼ってやるよ。」
「えー、菊さまが貼ってくださるんですか?」
「おれがマッサージして貼ってやるから。」
なんだかお尻見られるのはずかしいけど、
せっかく菊さまがそう言ってくださるんだから甘えることにした。

686 :名無しさん :2006/12/31(日) 20:45:31

そういえば家に電話しておかなければ。
「もしもし、お母さん?今菊さまの家で夕食たべてるから。
ご飯いらない。うん、少し遅くなるかもしれないから。じゃあね。」
鍋を食べ終わったら、菊さまはソファに寝そべりました。
「おーい、ちょっと、腕もんでくれ。」
私は菊さまの右腕をもみほぐしました。丁寧に、優しくもむと、
「もっと強くもんでくれ。」
あまり強くもむと折れてしまいそうなほど細い腕。
だけど、菊さまの腕を触れて幸せな私でした。

687 :名無しさん :2006/12/31(日) 21:41:36

その後風呂に入った菊さま、風呂上りに私にも入るように言われました。
言うとおり、私もお風呂に入らせてもらいました。痛む尻を湯船で温めました。
風呂から上がると、菊さまがしぼりたてのジュースをくれました。
「俺が今しぼったから、のんでみな。」
「ゴクゴク、あーおいしい。」
しぼりたてのグレープフルーツジュースは格別の味でした。
菊さまにジュースを作ってもらって感激した私は、菊さまの肩もみをしました。
「さあ菊さま、肩もんであげますね。」
凝り固まった菊さまの痩せた肩を揉み解しました。一生懸命もみました。
「そういえば、湿布はってやる約束だったよな。俺の肩にも貼ってくれ。」
菊さまの肩に湿布を貼りました。
「さあ、お前、お尻だしてごらん。」
なんだか恥ずかしいけど、お尻を出しました。
「あー、少し、青くなってるな。ごめんな。」
そういいながら、菊さまは湿布を貼ってくださいました。

688 :名無しさん :2006/12/31(日) 21:46:28

ソファに座った私たちは、お互いを見つめあっていました。
「俺、今まで一人ぼっちの年末年始だったけど、
今年はお前と一緒に居れてうれしいよ。
今日、年越しそばも一緒にたべてくれよ。いいだろう。
遅くなったら、泊まればいいし。嫌なら送っていくし・・・。」
「えーいいんですか?うれしいです。」
そういうと、菊さまは私を優しく抱き寄せてくださいました。
「除夜の鐘が鳴る前に、108回、キスしてやるよ。」
「そんなー。またオバQみたいな唇になってしまいますよ。」
「大丈夫、優しくするから。」
そういうと、私に優しくキスしはじめました。とても穏やかな優しい顔でした。
私はこころから幸せな気分になりました。
そうやって年最後の夜がふけていきました。
Last modified:2007/02/08 20:29:49
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