北野 武
かなりうろ覚えですが、たけしが「たかじんのばぁ」に出た時の話 (そこかしこに美しい言葉があったので長文ですがすいません)
そもそもこの出演は島田洋七が 「こんどたけし連れてくるわ。」 と言い出したことが始まりらしい。あまり関西のTVに出ることのない たけしが来るということで、たかじんさんが 「嘘やったらシャレじゃすまんよ。」 と言ったらしい。もちろん番組的にもそれなりの準備があるだろうし (現にキッチンにはあの西の日本料理の首領である神田川さんがいた)ドタキャンは楽しみにしている視聴者の手前笑ってすませられへんでってことなんだろうけど、結局たけしはやってきた。 「ほんまに来てくれましたな。」とたかじんが言ったら、たけしが 洋七の方を顎でしゃくって 「だって、こいつに恥かかせられないじゃない。」
そして話は、トミーズが大きな演芸大賞の新人賞かなにかを東京でとった時の逸話となった。たけしと雅の共通の知り合いの「社長」さんと3人で飲みに行き、店でたけしがいきなりマイクをとって 「今日、このトミーズ雅君が賞をとりました。みんなで祝ってあげて ください。」 と言ったんだね。TV界の大御所であるたけしが自らマイクをとり まだ駆け出しの自分なんかに気を使ってくれることに感激した雅は泣き出してしまった。すると社長さんが 「俺はお前の友達や。たけしも俺の友達や。だいたい(おんなじ立場)や。なのにどうしてお前は弱さを見せるんや。お前がほんまに泣かな あかんのはほんまにお前が売れて、再びたけしに会いに行くときとちゃうんか。」と励まされた。 「それまで僕大御所の人とか有名な人とか怖くて何もしゃべれなかったんですよ。でもね、たけしさんが見ていてくれると思ったら何も怖い もんなくなったんです。ほんまに・・・ほんまに・・・ありがとうございました。」 同じ席にいた演歌の川中美幸さんだったかな?も泣いていました 「ほんとうにいいお話ね。」 そしてたけしがつぶやくように 「お笑いっていうのは現役が一番面白い。それは間違いないんだ。それはつらいけど真実だし俺らからすればそれは悲しいことですよ。でも いかんせん年をとれば頭も口も回らなくなる。若い奴は追い越していけばいいの。」 と言っていました。芸人の道の厳しさとセンチメンタリズムを感じた 忘れられない番組でした。
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