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疑心悪鬼の私

教室でお金がなくなる?

バングラデシュに来て半年がたったころ事件は起きてしまった。授業が終わったあとも教室で生徒といた私は、ほかの先生に呼ばれで教室を後にした。しばらく話をして教室に戻ると私のかばんがない。あれ?と思うと、最後尾においてあった私のかばんが真ん中まで移動している。そのときは「おかしいな」と思っただけだった。

仕事帰りに市場で買い物しようとすると、あれ、お金が少ないような気がする。次の日からの旅行に備えて1500TKよけいにお財布に入れていたはずなのに。あ、そういえば、教室でかばんが移動していたな。さては、誰か私のお金を盗んだ??すぐに熱くなる私は、同僚のもとへ行き、どうやらお金を盗まれたようだと告げた。「大切にすべき外国人」から自分たちの生徒がお金を盗んだかもしれないという事態に同僚は驚き恥じ入ってしまった。「私が何とかするから」と言ってくれた。

勘違いだった?

夜に旅行に備えて準備をしていると、バックパックから1500TKが出てきた。いろいろなところに、それぞれに必要なお金をしまいこんでいたので、どれがどのお金だか分からなくなってしまい、もしかしてお財布のお金ここに入れていたのかな?とも思った。しかし忙しさにかまかけて、同僚にこのことを報告することを忘れ、次の日旅行へ出かけた。

大事件に発展

3,4日して楽しい旅行から帰ってきてびっくりした。同僚は、「外国人の私からお金を盗むことは何事だ!」と生徒たちに罵声を浴びせながら叱ったそうだ。日ごろ温厚な同僚からは考えられないことで、何人もの生徒が泣いてしまったそうだ。そして一人の貧しい男の子を犯人に決め付けて、みんなでひどい目にあわせてしまったそうだ。後で知ったことだが、ラナがかばわなかったらその子は無実の罪を着せられるのが苦しくて自殺していたということだった。

「私の勘違いかもしれない」ということを後で知った同僚たちは、唖然。それでも真実を知った生徒たちが私のことを憎んだり、ひどいことをしないようにと、「お金は盗んだ生徒が返してきたということにしよう。」と決め、そのように発表してしまっていた。しかし、あまりにも事件がひどくなってしまったので「犯人の名前を言ってください」と生徒たちが納まらない。旅行から帰ってきた私は、そ知らぬ顔をしなければならない。生徒たちが、「だれが犯人だったんだろう。どうして先生は教えてくれないんだ。」というたびに私の良心は悲鳴をあげた。善人の面をかぶった大悪人なのに。

Last modified:2004/11/09 17:57:10
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