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ムハマド・ユヌス自伝

グラミン・バンク

私がバングラデシュに赴任したのは2001年12月。すでに「グラミン銀行」の名は有名で、携帯電話と言えば「グラミン・フォン」と言われるほどだった。JICAから支給された携帯電話がその「グラミン・フォン」だったので、「もうかっているNGOだな」と思っていた。

バングラデシュで、「マイクロ・クレジット」の名前をよく聞いたことがあった。私の配属先の青年開発局も職業訓練を終了した生徒にローンを貸し付けるシステムがあった。しかし、ローンの返済はかなり滞っていると耳にしていた。よく知りもしないで、「『マイクロクレジット』はうまくいかないのか。」と思っていた。

帰国して近所の図書館で偶然この本にであった。巨大NGOのトップに立つ「ユヌス教授」とはどんな人物か、グラミンとは何かを知りたくなり、本を借りることにした。

本を読むとすごいことだらけである。ユヌス教授がどれだけ優秀で、まわりから信頼され、熱心に、そして強いコネ(あるときは大統領とも直接話をして)を武器にプロジェクトを進めていったのかがわかり感動した。優秀でもお金に眼が眩むのが当たりまえのバングラデシュで、一番貧しくて、近くに寄ることさえもいやがられる人達のために、ここまで働けるなんてほんとにほんとに素晴しいと思った。

先進国は、自国の名誉のため、利益のために国際援助をすることが多い。結局その国のための援助になっていないと言う例をいくつも見てきた。私は、バングラデシュでNGO活動をする難しさ、商売をする難しさを実感したから余計に、グラミンの成功のすばらしさを痛感した。

本は1995年ごろまでのことが書かれているが、その後10年グラミンがどのように成長したのかも知りたくなった。

(2005年4月7日 なおなお記)

Last modified:2005/04/07 23:40:53
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References:[掲示板/2006]