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Wiki de Bangladesh - 血と泥と(バングラ・デシュ独立の悲劇) Diff

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!バングラデシュ独立戦争のときに現地で活躍していた著者
著者は、1971年9月よや72年5月まで、赤十字社連盟(ジュネーブ)の東パキスタンーバングラデシュ駐在代表としてバングラデシュに滞在した。この独立戦争を現地で体験した数少ない日本人の1人である。もちろん死にそうな目にもあったそうだ。こんな貴重な体験をした方の話がこのような本を書いて下さったこと、そして、この本に偶然出会えたことはとても幸運だったと思う。

!独立戦争のときの様子
バングラデシュに滞在していたおり、独立戦争のときの話を聞いたことがある。「ムクティ・バヒニ(解放兵士)」だったと名乗る方にも会ったことがある。パキスタン兵はとてもひどいことをしたんだと言う。ビハール人は戦争のために現在も差別を受け続けているなどなど。でも、詳細を正確には知らなかった。

本書では、どういう政治の流れでこの戦争がおきたのか、そのとき人々は何をしたのかがよく分かる。きびしい状況の中でも、正義のために働く人もいれば、無知のまま心の弱さから、または無知のため政府のいいなりになる人もいる。そして戦争に勝つことによるそれぞれの戦争勝敗よるそれぞれの立場の逆転などなど。著者の見た生々しい戰場と人々の心が描写されている。

!赤十字の人間としての行動
今まで赤十字と言えば「献血」というイメージがあった。本書を読んで、小学校で学んだ「アンリーデュナン」の話を思いだした。戰場で傷付いた兵士には敵味方もなく、等しく治療を授けるべきであるという精神を。

しかし、実際に戦争をしている者にとって、それがいかに大変なものか。自分の肉親や友人を傷付けた憎き相手を助けなければならないこと、また赤十字の人間として敵を助けることによって仲間からの疑われること。自分自身と葛藤に葛藤をしなければならない。

本書を通して、あらためて戦争について考えた。今も世界のどこかで戦争が起こっていて、肉体的にも精神的にも苦しい思いをしている人たちがいることを、何もできないけれど、心にしっかり認識しておこうと思った。そして機会を見つけてなにか行動を起こせるようにしたい。