535 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:26:50 ID:ApFofoCu
バリントンが能力UPしてもあの程度じゃ使い物にならん……期待してたのに……_| ̄|○
ということでさらに能力UPするシナリオを考えてみた。 
  
”本当のライオンハートU”


536 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:28:22 ID:ApFofoCu
バリントン「目標撃破。自艦隊損傷軽微。これより帰還します」 
  

カザロフ「見ていたぞバリントン。見違えるようになったな」 
バリントン「ありがとうカザロフ。君のお陰でようやく目標が持てるようになった気がするんだ……
            ハムパンとコーヒーなら自分で買ってきてくれないか、ガイドゥコフ」 
ガイドゥコフ「(なっ……こいつ、背中に目玉が付いてるってぇのかっ!?)」 
ガイドゥコフ「よぉバリントン。しばらく見ねぇうちにずいぶん偉そうになりやがったな。あの洟たれ坊やが」 
バリントン「……」 
ガイドゥコフ「ところで、ずいぶん早く帰ってきたようだが、まさかもう全部片付けた、なんてことはないよな?
              尻尾を巻いて逃げてきたってぇんなら俺が出張ってやってもいいぜ」 
バリントン「もう敵艦は全て始末してきたよ。今から出撃しても君に仕事は残っていない。おとなしく食堂の
            すみっこでコーヒーでもすすってるんだな」 
ガイドゥコフ「てめぇっ! いい気になるなよ!」 
カザロフ「やめろガイドゥコフ。ケンカなら私の見ていないところでやってくれ。それにバリントン、お前は確かに
          強くなったようだが、腕っ節まで鍛えられたわけではないだろう。無為な挑発はしないほうが身のためだ」 


537 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:30:13 ID:ApFofoCu
バリントン「ああ、すまない……問題を起してアースに閉じ込められるようになったら、せっかくのチャンスも
            ふいになるもんな」 
ガイドゥコフ「けっ、俺はもういくぜ」 
カザロフ「気にするなよガイドゥコフ。我々もバリントンに負けないよう精進すればいいだけのことだ」 
ガイドゥコフ「……ふん」 
カザロフ「バリントン、本当はあいつも喜んでいるんだ。なにしろお前がいない間も、お前の話ばかりしていた
          からな『よお、バリントンは今ごろアースに逃げ帰ってると思うぜ』 
         『あのじいちゃんに絞られて、すっかりホームシックに違いない』
         『おっと、こんな防衛もできないようじゃ、バリントン以下だな』という風にな」 
バリントン「そ、そうか……」 
バリントン「(それは……本当に喜んでいるのか……?)」 


538 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:32:39 ID:ApFofoCu


カザロフ「くそっ、オペレーター、被害状況を報告しろ!」 
カザロフ「くっ、マズイな……負傷艦はHSS航路より戦闘宙域を離脱! いけるか?」 
カザロフ「ダメか……全艦応戦を続けながら距離を稼げ! 時間を稼ぐんだ!」 
カザロフ「我々の目的は時間稼ぎだ。少しでも敵艦隊を引き付ける。この艦は最後まで留まるぞ!」 
カザロフ「(もはやこれまでか……)」 

  
バリントン「出撃の許可を! あの敵勢力じゃ彼女だけでは持たないはずなんだ! 仲間を見捨てるのが
            連邦のやり方だって言うのか!?」 
ペレットスキー「口を慎みたまえバリントン少佐。今我々に必要なのは少しでも時間を稼ぐということなのだ。
                もうすぐBRRからの援軍が到着する。 それまでに少しでも利用価値の薄い艦隊を使って、
                被害を抑えることが必要なのだ。それにカザロフ少佐だって無理はせん。命が危なくなったら
                すぐに帰投するはずだ」 
バリントン「なんだって!? それじゃあ彼女はただの捨て駒だっていうのか? それに失礼ですが貴方は
           彼女のことを何も分かっていない。 このままじゃきっと彼女は無理をして……ええいもう我慢
           できない。バジリオ・バリントン出撃します!」 
ペレットスキー「まて、バリントン少佐! くそっ、なんて自分勝手な若造なんだ。……ドックに通達しろ、
                やつに貸す無駄な艦艇は存在しないと。……そうだな、使い古しの旧式艦にでも乗せてやれ。 
                そうだ、カザロフ少佐と同じ型式のレベルギウス級重巡洋艦でいいだろう。やつも捨て駒だ」 


カザロフ「後方に味方艦!? バカな! 一体どこの艦隊だ」 
バリントン「待たせたな。いいか、全門斉射しながら全艦4時方向に移動するんだ。焦らずに、あくまで押し
            込まれているように見せかけるんだ」 
カザロフ「バリントン、なぜ来た? お前も死にたいわけではあるまい」 
バリントン「君だって死にたくないだろう。誰だって死にたくないんだ。君を死なせないために僕は来た。
            君を死なせてしまったら僕はこの先、一生後悔することになる」 
カザロフ「……援軍、感謝する。4時方向と言ったな……まさか、お前何を言ってるか分っているのか?
         無数に散逸する衛星群に突っ込むなど、みすみす艦を危険にさらすようなものだ。 
         それに我々が逃げれば、敵はすぐにも惑星重力圏に達するぞ」 


539 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:33:46 ID:ApFofoCu
バリントン「逃げるんじゃない。衛星群に隠れて機会を覗うんだ。当然相手は追うのを諦めて航路を
            変更するだろう。その背後を突く!」 
カザロフ「不可能だ! 無事通り抜けることさえ困難な危険宙域に留まることなど……」 
バリントン「ツァオ少将が教えてくれたんだ。この方法で敵艦隊の背後を突いたことがあると。それに
           イリアスのシェパードムーンに比べれば、ここの環の構成は重力から考えても巨岩である
           可能性が高い。密度はそう高くないはずだ」 
カザロフ「全く……ツァオ師から何を学んで来たんだか……ふっ、分ったここはお前を信じることにしよう。
          全艦、4時方向に進路を取れ!」 
  

バリントン「敵艦隊撃破! これより帰還します!」 
ペレットスキー「ば、ばかな! 一体どんな魔法を使ったのだ貴様は!?」 
バリントン「……魔法など使っていません、それに僕は結局彼女の力になることはできなかった……」 
ペレットスキー「素晴らしいぞバリントン君。帰還次第君を中佐に昇進させよう。今後も我が軍のために
                尽力してくれたまえ」 
バリントン「いえ……帰還次第僕は船を降ります。僕には司令官の資格は無かった……」 
ペレットスキー「……ところで、カザロフ少佐は?」 
バリントン「…………」 

540 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:35:05 ID:ApFofoCu

バリントン「ヴィーカ……」 
バリントン「僕はなんてことをしてしまったんだ……僕があんな無茶な作戦を立てたばっかりに……」 
バリントン「あの時……あの時予期せぬ衛星の接近に気付いたのは僕だけだった。すぐに自艦を割り込ませれば
            彼女は助かったはずなんだ……」 
バリントン「一瞬躊躇した。その一瞬で彼女は命を……」 
ガイドゥコフ「よぉ、ヒーロー閣下。やっぱりここにいたか」 
バリントン「………」 
ガイドゥコフ「みんな不思議がってるぜ。絶望的な戦況をひっくり返した英雄が突然引退するなんて言い出す
              もんだからよ」 
バリントン「僕には司令官の資格はないんだ」 
ガイドゥコフ「やったじゃねぇか、お前もいよいよ中佐か。参ったな、この俺がお前に抜かれることになるとはな」 
バリントン「………」 
ガイドゥコフ「ヴィーカのことは気にするな。お前はあの時最善の選択をしたんだ。だってそうだろう? 
              お前は危機を救った英雄として中佐になったし、ヴィーカだって2階級特進だ」 
バリントン「やめろ!」 
ガイドゥコフ「今お前が引退したところで一体なんになるってぇんだ? この際大将まで上り詰めて見せろよ。
              お前の目標とやらのためによ」 
バリントン「やめろ!!」 
ガイドゥコフ「今回の件に関しちゃ方々全ての人間がハッピーなんだ。バリントン様々、英雄様々ってなもんだ」 
バリントン「やめろって言っているだろ!!!」 
バリントン「君は悲しくないのか、彼女が死んでも……」 


541 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/06/19(月) 11:35:59 ID:ApFofoCu
ガイドゥコフ「………」 
ガイドゥコフ「バカか、てめぇ?」 
ガイドゥコフ「悲しいに決まってるだろ! 自分ばっかり彼女のことを考えてたようなツラするんじゃねぇぞ!
             俺はお前よりずっと長い間、ヴィーカと付き合ってきたんだ。そりゃあ、まあ付き合うっつっても
             そういう間柄じゃあなかったけどな」 
ガイドゥコフ「だが少なくとも俺が世界で一番ヴィーカのことを心配してたんだ。それをてめぇが……」 
バリントン「すまない……」 
バリントン「すまなかったガイドゥコフ」 
ガイドゥコフ「簡単に謝ってくれるなよ。お前ヴィーカがなぜ死んだか分ってるのか? お前の力が足りなかった
              から死んだ? はっ、違うな。ヴィーカはな、お前のために死んだんだ!」 
ガイドゥコフ「お前はお前の理想のために、突き進むしかねぇんだよ。それがヴィーカの望みだったんだからな」 
ガイドゥコフ「以前俺は告ったことがあるんだ。あるバーで酔った勢いでつい本音が出ちまったんだ。俺は断った
              あいつに訊いたんだ『まさか好きな男がいるとか言わないよな』ってな」 
ガイドゥコフ「あいつはただ微笑んだ。幸せそうにな。その時俺は思った。なんでもっと早く告らなかったん
              だってな。お前とヴィーカが出会う前にってな!」 
バリントン「ガイドゥコフ……」 
ガイドクコフ「いいか、引退んなんてこの俺がゆるさねえ! てめえは最後の最後まで戦うんだ。この戦争を
              終わらせるために。じゃなかったら一生、俺の使いっぱしりをやってもらうからな!」 
バリントン「………」 
ガイドゥコフ「よぉ、どうやら決心したようだな。当然、その足は艦に向っているんだよな? 今も司令官席を
              空けて、部下の連中が待ってるぜ。 お前に信頼を寄せてるのは、もうヴィーカだけじゃないって
              ことだよ」 
バリントン「………」 
バリントン「……ありがとう」