バーニングの周防郁雄は広末涼子などのライバル女優たちをプッツン女優などとマスコミに呼ばせて潰していた  Index  Search  Changes  RSS  wikifarm  Login

もし、●●が百人の村だったら

昔、あるところに百人の村がありました。

百人で、それぞれ畑を耕して、 自分たちの食べ物を作っていました。

村長は、交代制、あるいは推薦制で、 その仕事に対しての報酬はありません。

あるとき、ある者ががこういいました。 ”おれは去年村長をやったが、けっこうたいへんだったぞ。 村長の仕事がなにかと忙しくて 肝心の、自分の畑の世話がおざなりになって、 収穫が激減してしまった。 何かしらの報酬をもらわないと、 こんな仕事は、やっていけないよ。”

それもそうだな・・みなは納得しました。

ということで、 とりあえず、村人それぞれの、収穫の50分の一を、 村長の報酬とすることにしました。

すると、いままでおこらなかったことがおこりました。 いつもは一人、あるいは誰も名乗り出ないので 交代で決まっていた村長選出の会議で 同時に二人の立候補者が現れたのです。 50分の一という報酬の、効き目でしょうか。

はじめてのことなので、 なにか競争をさせて、村長をどちらにするか 決めることになりました。

どうせなら役に立つことを・・ということで、 畑の石とり競争で、勝ったものを村長とすることにしました。

そうやって決まった村長は、一年の任期を全うしました。

すると村長選出会議の席で、 現村長が、あることを言い出しました。 ”私は、二人の中から、競争によって選ばれた者だ。 畑の石取り競争も大変な思いだったし 人より苦労してんだ。普通の村人とは違う。 それなのに、50分の一では、普通の村人よりちょっと上のレベルだ。 村長はそんなものじゃない。 人一倍苦労して、なおかつ優秀でないとできないんだ”

それもそうだな・・・とみなは思いました。 ということで、収穫の40分の一を、 村長の報酬とすることになりました。昇給です。

また、次の村長選出会議が始まりました。 今年は、さらに、三人が名乗り出ました。 またもや、昇給の効き目です

さて、今年は何で競争させようか・・ 元村長が言いました。 ”村長を、一年やってわかった。 畑の石とり競争は、村長の能力とは全く関係ない 村長は、畑仕事とは全く別の才能が必要になる。 畑仕事とは関係ない、 村長選用に、特別に編み出した競争をさせるべきだ”

つまり、どうせ競争させるなら・・・・といって 奉仕活動みたいな、生活に直結してる方法では駄目だ なにかしら人工的な競争方法をあみ出さなければ、 村長にふさわしい人材は、選べないということです。

複数の立候補者が現れた場合 なぜ選挙じゃだめなのか・・・ じつはかつての一時期、やってみたんですが、 ”村長にふさわしいと思う人が多い人”が 実際の村長の能力と、全く比例していないことがわかり、 廃止されたことがあったのです。 クラスで人気者のバカを選んでしまう学級会と同じ原理です

ですから 村人の人間関係や、利害と一切関係ない、 つまり、完全な第三者である 隣村の賢人じいさんに 難しい問題をつくってもらって それを解いた人を村長とすることになりました。 賢人じいさんは、いろいろな村々で村長として雇われ、 村長を合計5期務め、功労を認められ、 みなの寄進によって生活していました。 本人も、おれはじじいだ みなからの寄進がなくなればそれまでの命 別にいつ死んでもいいと言っていました 買収の余地は、全くありません。 ですから、この選考過程には、誰しも異議は唱えませんでした。

一候補者は、四人名乗り出ました。 賢人の作った問題を出し、答えた人が村長となりました。

そうしているうちに、前々から村長の座を狙う者は ずっと前から、畑仕事をほおりだし、 賢人の問題を解く練習をするようになりました。

しかしそうやって畑仕事を犠牲にしても、 村長になれば、もとが取れるのです。

現在では、村長の報酬は、収穫の4分の一にまで高騰しています。 理由は、こんなに大変な思いをしているのに、 去年のような報酬では、 ばからしくて村長なんかやってらんない・・ というものでした。 じゃあ、やらなければいいではないか・・と思いますが じつは、ほとんどの村人が、村長の座を、ひそかに狙っていたのです。 地道に畑を耕して得る収穫よりも、 村長になって、報酬をもらうほうに魅力を感じていたので、 村長の報酬が下がることを認めなかったのです。

というわけで、村長選は、 大変な苦労を強いられます。 今年の立候補者は、20人。大変な苦労をして あるいは、去年はほとんど畑を耕さずに勉強し、 この勝負に賭けていたものもいます。

もはや、村長に名乗りでると決めた物は 自分の畑を耕すなど、悠長な時間などありません。

激烈な競争を勝ち抜いて村長になったものは きまって、こんな思いまでして、 このくらいの報酬なんて、割に合わない。 失敗したら大変なリスクを背負うし・・・。 もっともらいたい・・・と思います。

というわけで、立候補者が増えるたびに 競争は激しくなり、要する準備期間は長くなり 候補者が畑を耕すひまはなくなり 村長選に失敗したリスクは、飢え死に以外になくなります。 それでも、立候補者が減ることはありません。 高騰する報酬ゆえに競争率があがり、 賢人試験を突破する苦労が増えるたびに、 苦労した割にはもらいが少ないと 元市長が言っていたからです。 立候補者が平均20人であれば、平均、10年に一度しかなれない ということは、村長を一期務めたら 最低でも10年以上食っていけるようにしなければ駄目だ そうしないと元が取れない・・という主張です。

この村は、次第に 毎年必ず市長に立候補する者、 はなから村長の立候補をあきらめて、自分の畑を耕す者 この二つの集団に分割されていきました。

決まりも改良されて、村長試験を目指す者にも 合格、不合格にかかわりなく ある程度の生活保障をすることとなりました。 それを捻出するのは、当然、はなっから村長をあきらめ 地道に畑を耕している”村長試験諦め組”たちです。 彼らの負担は、高騰する村長給与、肥大する村長試験狙い組のため 毎年おおきくなっていきました。

今年は、40人の中から、村長が選ばれました。 村長選が終り、報酬を受け取ることになり、 新村長は、倉を空けてみました。 (去年の総収穫量を備蓄して、 その半分を受け取るとう決まりになっていました) ところが、蓄えはほとんどなかったのです。

どういうことだ、これじゃ、 一年の間、村長なんかやってらんないよ

”村長試験組”は、”畑耕し組”に詰め寄りました。

”俺達だって、自分の食べる分がやっとで 余剰作物はこれが精一杯だよ。” ひとりがいいました ”むかし、俺達の親の代で、 獣の骨バクチが禁止されたことは知ってるよな”

”ああ。知っているさ たしか、毎年一回開かれる賭場で 村人が一定作物を供出をして 勝った者が総どりってルールだったよな”

”大勝したものは、大体、その年はロクに働きもせず 他の奴が飯に困ったら バクチの勝ち分を、高利で貸し付けたりしてたよな その頃は村長って無給だったから、魅力なかった でも高利貸しって、結構魅力だったよな”

”それで、争いのもととなって、 ある村長が、禁止した・・”

”今やってる村長選挙も、 このバクチと同じじゃないのか? 高利貸しが村長にかわっただけで・・”

”しかも、バクチは、高利貸しはじめるほど 勝ち負けはっきりつかなければ ある者が損をすればあるものが同じ分だけ得をする。 全体の損得はたいして変わっちゃいない 無邪気なシロモノっていえるだろ だけど村長試験ってどうなんだ?”

”たしかに、まともに畑を耕す奴は、毎年減っている、 しかし、飯を食べる口は、減ってない”

”そうなんだよ、畑たがやして この仕組みを支える側は、みんな バカらしくてやっていけるかって思ってるんだよ だれかが支えないとこんな仕組みは続かないんだよ 支える奴がこんな心境じゃ、仕組み自体間違ってるとしか いいようがないだろうが”

”だったらおまえも村長試験めざせばいいだろうが で、勝って村長になって この仕組みを廃止すればいいだろうが 村長になれば、その権限はあるぞ、 そうしたいのなら、まず村長になれよ”

”バカかお前!畑耕すのホッポリ出して やっと苦労して村長になった奴が そんな、今までの苦労を水の泡にさせること言い出すかよ! たとえ、最初は純粋にそう思ってたとしてもだよ 人間は、変わっちまうんだよ”

”動機が純粋でも、村長になる過程で、 考えがゆがんでしまうんだよ、わかるか? 村長になったらなったで、 どうしても苦労した分の元を取りたくなる だから永遠にかわらないんだよ だから、根本から矛盾してるんだよ、この仕組みは!”

”賢人じいさんの問題は、もっとも公平で合理的なんだぞ! しかも参加は原則自由、試験は、誰しも門戸がひらかれてるんだぞ じいさんだって、世捨て人なんで絶対買収されない。 しかも村長の経験豊富で 村長の素質を見極める問題を、善意で作ってくれてるんだぞ! どこが不満なんだ?他に代案があるのなら、それを出してみろよ”

”代案はないけど・・ それはおいといて、ひとつ聞きたいんだが

じいさんが生きているうちはいいが、 死んじゃったらどうすんだよ”

”それは、俺達、試験勉強して、じいさんの考えを学んだ者達が 亡きじいさんの意志をうけついでいくしかない 同じ者が、たとえば俺みたいな村長経験者だって 年食って世捨て人にいずれはなるだろうよ そうしたら問題作ってやるよ。私利私欲捨ててな。 文句あるか?”

”賢人じいさんの教え・・か おれは無学だからしらないけど、それって 村長やっていくうえで、役立ってるのか?”

”バカ!お前ら、じいさんをなめるな! じいさんは偉大なんだぞ、 無学なお前になんか何がわかる!”

”そんなに賢いじいさんなら、 無学な俺でも気づくこの矛盾に 何で気が付かないんだ?”

”たとえ村長やっていくうえで役立つとしてもだ ここ数年、試験組は耕さず 耕し組は耕しても、みんなやる気を失ってて 畑の収穫は激減してるんだぞ! たとえいい村長で、ちょっとはいい政治したところで この損害には絶対追いつかないよ”

”お前達、毎年村長の給料上げろっていってたよな 実際は、毎年毎年、試験目指す ごく潰しばっかり増えて 反対に、畑耕す人が少なくなってきたおかげで 倉全体の蓄えも、少なくなってんだよ

だから、村長やるっていううまみ自体は、 毎年少なくなってるんだよ。

だから毎年、村長の取り分ふやして損失補てん・・ でも、その補填によって、村長の魅力は減らない だから、村長目指す人は減らない。 むしろ、地道に畑を耕す魅力が相対的に減って 逆に、村長を目指す者は増えつづけているありさまだ。

だから、村長になるには、余計な苦労が増してくる。 だから、その苦労やリスクついても、補填しなきゃならない だから毎年給料アップのくりかえし・・

お前らの、給料アップの理由はいつも決まってた

・・・昔は村長なんて楽だった。候補者なんて数人だった だが今は違う。競争は激烈だ そのかわり、その厳しい競争に打ち勝った者は 昔の村長とは、比べ物にならないくらい優秀な人間だ。 だからいまの村長は、昔の村長とは比較にならないほどの 高額な給料をもらう権利がある。とな。

そしてそれにつれて、ますます村長になる魅力はあがっていく で、それにつれて、相対的に、ますます 地道に畑を耕す魅力は、なくなっていく で、村長を目指すごく潰しどもが ますます増えるってわけだ・・・”

”悪循環だってえのか?”

”そういうこと、 しまいには、誰一人として、畑をたがやさなくなるだろうな。 そしたら、試験組も耕し組も共倒れ、この村全体が、滅びるぞ。

そんなバカな話って、あるか?”

”村長のうまみがなくなったとわかれば 村長になるのを諦めて、 額に汗して畑耕し始めるやつも多くなるだろう。 そうすれば、自然に、候補に名乗りでる奴も減ってくる。 そうすればまた村長のうまみも盛り返し・・ この繰り返しになるだろうな

このつりあいは、最初は左に振れ右に振れ 安定しないだろうが いつしか、両極端の間をとった、 ある一定の値で、落ち着くはずだ・・・

お前らと違ってな、長年、畑を耕してるとな そういう釣り合いってのは自然にわかって来るんだよ 畑も人間も、同じようなもんだってな”

”そんなバカな話が、あるか・・・”

”あるんだから仕方ないだろ

とにかく たとえ一見不公平に見えようが 割に合わない仕事を選んだ者に、 損失補てんなんかしちゃいけないんだよ。 こういう流れっていうものは、自然に任すしかないんだよ。 だけど村長=損失補てんを決める権限もってる奴ってのは 割に合わない仕事を選んじまった連中、つまり そんなこと絶対に言うわけがない試験組じゃねえか つまり、こういった矛盾に、いくら耕し組が気づいても 誰も相手にしちゃくれない。だから いつまでたっても、村は正しい方向に向かうわけがないんだよ”

”あの御仁にしてもだよ・・

どんなにあのじいさんとやらが賢くても こんなへんてこりんな仕組みにつきあっているようじゃ ホントの賢人とはいえないね

まあ、自分の存在価値がなくなるようなことを 本人の口からいうわけないか・・”

”じいさんはそんな人じゃない! 純粋な動機で俺達につきあってくれてるんだぞ それが本当だったら、 この矛盾に、とっくに気が付いてるはずだ なんで俺達に忠告しないんだ? 世捨て人のじいさんが、たとえそれを言ったとして、 じいさんは何一つ損しないだろうが! 言ってないんだから、正しいんだよ”

”じいさんだって、私利私欲は別として 若い連中が自分をあてにしてくれてうれしいんじゃないのか? あるいはもうボケちゃってるとか・・・・”

”お前ら!!何もわかっちゃいない ちゃんとじいさんの教えを勉強してないから そんなバカな言い草ができるんだ!”

”そんな教え、屁だね、知りたくもないよ おまえこそわかっちゃいない お前らこそ、世の中と全然関係ない勉強しすぎて とうとうバカになっちまったんだよ!”

交渉は決裂、じいさんを認めないもの、認めるもの この仕組みを支持する者、支持しないもの間で 猛烈な内ゲバが始まりました。

激烈な闘争の末、和解の条約が結ばれました

新しい生活居住地を探し出し どちらかの集団が、そこに移住する 残る側は、移住する側にそれ相当の保証を支払う

移民側は、開拓、開墾、移動までの間無収穫です。 ですからそういった保証がどうしても必要なのです

”じいさんを認めない組”が まず最初に、格好な移住適地をみつけました。 彼らは、ここできっぱりと移住した方が メリットが大きいと踏み、 ”じいさん認め組”から保証の作物をもらって、 新天地へと旅立ちました。

現在、その二つの村はどうなったかというと・・・・・・

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【もし●●が百人の村だったら】おしまい

(お借りした写真、この作品の内容と、作者の思想とは全く関係ありません。)


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Last modified:2009/05/01 08:01:45
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